drylove

嬉しい
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私は突然変異のモノ
喜助さんにちょっといじられたら覚醒しちゃった突然変異のモノ



それでも彼は私を好きと言ってくれた









だからこの人に一生着いていきたいと、行こうと思った













「消えたいな……」



『やだ、俺を独りにしないっただろ』








名無しさんは、そうだねと言う



名前を名乗りたくなかった



また、名無しさん〜って迎えに来てくれるんじゃないかって、期待してしまうから。













『考えるな、そのままで良い』



「…でも他人、繋がりが無い」






『いーじゃん他人だから、やり直せる最初に戻っただけじゃん!』



「……自信無いよ」




『てゆーかお前うじうじしてんな!アイツを振り向かせてやれ!』

「紫紅の人事〜」







虚ろな名無しさんには何も響かなかった






『諦めんなよ…笑ってくれよ……名無しさん』





「諦めないよ、悔しいから」




名無しさんは、紫紅の膝の上でそっと呟く








あの人しか居なかった私は彼が居たから私の世界は歪みが無くなった



私のせいで彼の世界が歪む







「恋次……ごめんなさい」




『よしよし…』













斬魄刀…―紫紅 朋






『俺はお前が居場所』

































遅くなっちゃったなぁ


まぁ落ち着いたし、お酒飲めるのかな?

やけに静かなんだけど何やってんだろ…







そっと戸を空かす




「誰も…居ない?」




「二次会だとか言って皆移動したぞ」





恋次が後ろから声をかけ、びくっと肩を揺らす


名無しさんは、愛想笑いをする。





「何処?」



「あー俺ん家」







名無しさんは、驚き笑う
恋次は、突然笑う名無しさんを見つめる





「そう、乱ちゃんによろしく、じゃ」






去っていく名無しさんの後ろ姿に惹かれた


「俺達何処かで会った事無いか?」






「さぁ……どうだったか」




振り返り意地悪く笑う




恋次は、頭を掻き後を追う
名無しさんは、びくともしない。




「近寄んないで、女臭い」



「あぁ?」






「女臭いから近寄るなって言ったの」




真顔で言いながら歩く名無しさん
恋次は、独り切れる


「あーそーかよ、可愛くねぇ」







無言で立ち去る名無しさん




「言いたい事言っただけ、じゃ」








瞬歩で去る名無しさんを追うことは出来なくてただポツンと残された





結局何一つ解らなかった。
思い出せと言う割に誰も何も言わない。だが理吉や隊長達が知っていて知らない訳が無いと思う
俺は何を忘れてんだ…













「チッ」
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