drylove

預ける
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「久しぶりだネ、名無しさん」


「よっ神村!ってお邪魔だったか?」










戸を開ければ書類まみれ、浮竹は少し引く
名無しさんは、苦笑しつつへやを案内しようとするが、すぐ帰るからといい断られた




マユリ隊長に会うのも久しぶりで少しうるっときた。

浮竹隊長に会うのは初めてに近かった。










「阿散井から話しは聞いてたが、いやーしっかし美人だなぁ」


「……そんな事は無いですよ」







お世辞なのだが私には突き刺さった。
マユリはじっと見つめる



「そうえば、名無しさん、痩せたネ」


「そうかも知れませんね…マユリ隊長」







マユリが、ぽんと頭を撫でた名無しさんは少し頬を染めた
浮竹は予想もしない行動に驚いていた






マユリが、調べた資料には在ってはならない事が乗っていた。

だから名無しさんを調べ訂正を沢山された。

外見を褒められると少し傷付く、これは私の姿じゃないから…私が私としてここで存在出来る姿だから。






「阿散井と会ったんだってネ」


「聞いてましたか…」




「そうか……」




名無しさんはお茶を入れてくる。
そっと二人に渡すと向かえの席に座る。


「私は、仕事をしに戻されただけです」






マユリでも名無しさんを完全には死神には出来ないのだ。



「それは違うな、それくらいなら先生、いや総隊長は君を戻したりしないさ」



「そうだと良いけどね」





少し困ったように笑うと、マユリは啜った茶をコツンと机に置く





「笑うナ、貴様のエガオ等鳥肌が立つヨ」




名無しさんは驚いたが、俯いて返事をした。
浮竹は酷いと言っていたが、有り難かった




「…ッ」


「名無しさん、その席に居て辛くないのか?」



「はい、私は少しでもアイツの傍に居たいから」











浮竹は驚いていたがマユリはやはりという顔をしていた。





「それで、書類を取りに来たのだガ」


「そうだそうだ!」




「それならそこからそこまでが十二番隊で、そこからそこまでが十三番隊です。」








唖然としてたが持って行く二人
それを見送り名無しさんはふぅーと一つ息を吐く




後少しやってから寝ようとまた席に着いた







「あのぉ〜わあっ…」


派手に転んで入って来る少年


名無しさんは近くに寄り添い声をかける





「大丈夫?」



「はっはい!あ!名無しさんさん!」







思わぬ顔に名無しさんは顔が一瞬引き攣った
彼に憧れ掘ったと言っていた




彼の日常が、わかってしまいそうで会いたく無かった。





「理吉!久しぶりだね」


「はい!名無しさんさんも元気そうで」


「当たり前だよ、理吉は?アイツが、迷惑かけてなかった?」







理吉はきょどった要にするところを見れば何かあったんだろう



「女遊び酷かった?暴れてた?」



「…そっそんなこと無いですよ!本当に!あ!書類を取りに来たんでした」


「じゃ、こっから此処まで」






ええっと言いながらも、理吉は持って行った

こうも解りやすいとつい聞いてしまう私は馬鹿だと思う





そして自分が、泣いている







忘れてた癖にそんな資格無い。

もう彼とは他人。












何度も自分に言い聞かせた。
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