drylove

そして
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「ふぅ……変わらないな…」




名無しさんは、溜め息をつき瞬歩で向かう






向かう先は決まって居た。








詰め所通りに着きとことこ歩く

『認識』が働いて通り過ぎても名無しさんを『認識』出来ないのだ



「名無しさん」




引き止められる
名無しさんは自分を呼ばれた事に驚きも振り返ると、知ってる顔がある






「あら、朽木隊長私が解るの?」






「当たり前だ、それより何故此処に?」


「総隊長様に御呼び立てされたの」







白哉は、眉間にシワを寄せる



名無しさんは不器用に笑う






「恋次に会ったな」



「会ったよ、元気そうだったね。相変わらず堅物な顔してたけどね」




「………そうか」









白哉には沢山お世話になった
沢山……相談にのってもらった





だから…








「また、後でね♪朽木隊長」












手を振り去っていく


出会わなければ良いと願っていた
彼女が傷付くのは目に見えていたことだから










「使えぬ犬だな……」














「名無しさんーーーーーっ」





「ふんぐッ!?」




真横から誰かに抱き着かれる

谷間らしきのに顔を押し付けられる
名無しさんは、真っ赤になり両手をばたつかせる






「名無しさんッあーんた、いきなり居なくなるんだもんもう、バカバカ」





「らっ乱ちゃ…ぉわッ」









引き離され呼吸がやっと出来る名無しさんは、ふーと息をする。


目の前には泣き面の乱菊



「おかえり…名無しさん」


「ただいま乱ちゃん」





乱菊の頭を撫でる

そこに不機嫌そうな冬獅郎が出て来る



「松本…いい加減に…なッ何かあったのか?」


「……隊長…」




「あ、乱ちゃんまたね」






日番谷は、忘れている
そう直感した。
悲しくはない、それが当然だったのだから今更何とも思わない。
だけど乱菊が気遣うのでさっさと立ち去る事にした。











「誰だ?アイツ」




「………恋次の妻になる人ですよ」



乱菊の苦笑に複雑な顔をした。
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