drylove
□忘れ物
1ページ/3ページ
俺は書類に書きまとめた
アイツ等の言うことが本当だとしたら明日には俺は名無しさんを忘れてしまう
だから書きまとめた
Pipipipipipipip...
「んっ……朝?」
いきなり止めてもいない目覚まし時計が止まる
目覚めて違和感があった。
「喜助?…テッサイ?」
ぼんやり横に座る奴に手を伸ばす
「…阿散井」
優しく笑う顔には寝ていないという顔を明らかにしている
それ以前に名無しさんは、名前を覚えている自分と昨日の記憶がある自分に違和感を感じた
「阿散井……何で…?」
「コレ、お前のか?」
ヒラッとハンカチを見せる
烏の柄が目に入る
「……知らない…そんなの」
眼をつけるようにして名無しさんは、恋次に言う
恋次は、驚き黙る「そうか…」と言い出ていく。
「………チッ…」
鍵ってこれの事だったんだ