愛+曖昧模糊


□1.甘えた猫なで声
3ページ/3ページ

あれは数年前

私は雪兄様達に楸瑛と結婚しろと言われた。


「楸瑛様に嫌われますよ」

「千代は好いていてくれるだろう?」

「私達が可愛がる千代が気に入らない訳はない」

「千代だって嬉しいだろう?」




「……私はきっと嫌われてしまいますよ」



怒りを込めて言えば三人は目を丸くしていた。

私は楸瑛様と結婚して、僅かな抵抗に離れに篭るようになった。





何回か殺されそうになり、何回目かに私は…。





「千代、ただいま」


「おかえりなさい、楸瑛様」















いますぐに貴方が私を好きと言ってくれたら。


私は…すぐに離れていくから。




どうか、私に囁いて。



愛してるって………
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ