愛+曖昧模糊


□4.卑屈。基、事実
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しばらくして千代は意識不明になった。

一度だけ"副隊長として"病室に行った。
苦しそうに眠っていた。



恋次は泣き崩れていた。




千代は…






刺された。



通り魔なのか私怨なのかは解らなかった。
だけど…恋次は何度も千代に謝って毎日病室に行っていた。



「千代……お前が悪いんだ…いつまでも夢を見てるから」


「だから…俺が傍に居たんだ」


「馬鹿だな…刺されて抵抗しないし助け呼ばないなんてあるか?」

「なんでお前は変なとこ諦めが良いんだよ」

「なんで…俺をすぐ呼ばないんだよ」



「俺を選ばないんだよ……」






見つけたのは買い物途中の阿近さんらしい。
のっそのっそと四番隊に来たとか。「死んでも良いらしいんで」と言っていたとか。
ナイフは技局に持って行かれ、報告は上がっていない。



「あの時…千代を掴んで離さなきゃ……花火買いに…飲みに誘わなきゃ……檜佐木さんに鉢合わせしなかったよな…辛くさせなかったよな…中途半端で…ごめんな」













俺のせい?
違う最初に誘ったのは千代だった。



俺は悪くない。

俺が好きなのは李夏で、千代じゃない。違う気の迷いだ。




「愛してる…千代」





「起きろよ…千代っ」





いつから恋次は千代が好きなんだろう。

千代は眠ったまま。






俺が千代を手放せば終わるんだ。



「手放せねぇんだよ…‥」









俺のは自分勝手で恋次は愛情なんだ。
見せつけられる程縛りたくて好きになるんだ。
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