cat's cradle.
□新緑と梅雨。
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彼女のお見舞いに行けない理由を探した。
隅から隅まで…
でも…やっぱり気になって
心配で…
愛おしくて
苦しくて
苛立ちと後悔ともどかしさだけ渦巻く。
誰も何も教えてくれないから。
「魅玲ちゃんに…会ってあげて下さい」
「……」
「雅様!」
目覚めて…目覚めて昔の様には戻れない。
なぁ、そうだろ?
「離れる事が愛なんて、そんなの自分勝手な感情です。例えどれだけ相手を思っても、仕方ないで彼女を愛せる訳がない」
解っていても動けないんだ。