NOVEL〜庵〜
□理不尽な僕等(続き)
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「で、何の用だ。こちとら暇人を相手にするほど暇じゃねぇんだよ。」
真選組副長こと土方十四郎は、煙草を吸いながらいらつくように言う。
それに対し銀時が「んだと、コルァ。誰が暇人だこのやろー」と土方に聞こえるか聞こえない程度で、ボソッと言った。
すると、また土方から
「なんだ。金かァ?金借りてェのか??明日の朝食も危ういのか????」
っと笑い混じりで言われ、銀時はバッと立ち上がり、
「違ェェェェわ!!ボケェェェェ!!少なくとも週末までは大丈夫じゃぁ!!!」
っと怒鳴り、土方が「結局困ってるんじゃねぇか。」っとボソッと突っ込みをされたのを銀時は聞こえていたのかいなかったのか……。
「まぁまぁ落ち着いて下さい、お二人方;;」
っと話しを切り出したのは山崎であるが、土方が「あっ、お前居たのか?影薄かったから気付かなかった。」っといわれ、山崎の心に傷を負ったのは誰も知らない…。
「ゴホンッ。っとぉまぁこの辺で。長々とすると、読者の皆様が飽きてしまわれるので。
でわっ。改めて……。」
っと銀時は言うと、手を神楽の頭に乗せ、『この度は、誠にすみませんでした』と深々とお辞儀をしながらお辞儀させる銀時に対し、神楽はムスッとい云う何くわない顔をしていた。しかも上の文は棒読み……。
「はぁ?」
「いやぁ。沖田君、今風邪ひいてるでしょ?」
っと言いながら頭を上げ、
「それがどうやら、神楽のせいなんだよ〜…。」
っと、説明する銀時。神楽は、下を向いていた。
「…?」
意味が解らない土方は横を傾げる。
「沖田君。何も言ってないの??」と聞くと、
「何も聞いてねぇよ。
ずぶ濡れになって帰って来たと思ったら、何も言わずにとっとと自分の部屋に行っちまったんだからよぉ。
原因はやつぱりテメェだったか…。」
と土方は神楽を見ながら答えた。
「副長、旦那。これはもう二人っきりにして仲直りさせるしかありませんよ。」
山崎、沖田と神楽の関係を読む。略してKY。
《ふっ…二人っきり!》銀時が以上に反応。
《二人きりなんかにさせられるか!!相手はあのドS王子だぞッ!!それに一匹の男…。神楽に何するかわかったもんじゃねぇ!!!お父さんは許しません!!》
「だっ…駄目だ「それもそうだな。」
っと土方が銀時の台詞を割り込むように発言した。
「はぁ?何勝手に決めてをだよッ!!」
ときれぎみに答えた。
「他がごちゃごちゃ言っても仕方がねぇだろ。」
っと神楽の手を引き「こっちだ。」言いながら連れて行った。
「ちょっ………。待て、お父さんは許しませんよォォ!!!」
「オラ。行ってこい。」
土方は神楽の背中をトンっと叩く。
「…見せる顔がないアル。」
っと言い、神楽は一歩下がった。
「はぁ。」っと土方は言い、
「テメェらに何があったか知らねぇが、ちゃんと正面からぶつからないといけねぇってもんだ。
正直にいってみろ。」
土方は再び背中を叩く。
神楽は少し考えて、
「わかったヨ!行ってくるアル!!ちゃんと正面から相手吹き飛ばすくらいぶつかってくるネ!」
っと言い、沖田の部屋へ入って行った。
「大串君もたまにはいいこと言う。ね」
っと後から来た銀時に言われた。
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