小説
□記憶の中に…
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─ノース病院─
『あのっ!!昨日事故で運ばれたと言う患者さんはどこの部屋に居ますか??』
キラは慌ててナースに聞いていた──
『もしかして身内の方ですか??』
『あっ!?身内ではないんですが大切な人か確かめたいんです!!どこに居ますか??』
キラの必死さが伝わったのか、
『わかりました─今先生を呼んできます……』
と言いナースは足早に去った……
「アスラン……」
『貴方が事故にあった人に会いたいと言う人ですか??』
『ハイ!!あの…その人はどこにいるんですか!?』
キラは先生に詰め寄った!!
『今つれていきますが、彼はまだ眼をさましてませんので……本人かの確認だけになってしまいます…』
キラは心の中でアスランじゃないアスランじゃ……
と思い続けた……
『この部屋にいます』
キラが連れてこられたのは廊下の奥の小さな個室だった……
先生がドアを開けたがキラの足はうごかなっかた…
『どうかしました…?』
先生がそういうと部屋に入っていった……
キラもあとに続いたが足がまるで自分の足ではなく誰かに動かされている感じがした……
キラがベットに寝ている人の顔をみた時足が止まった……そこに横たわって居たのは紛れも無くアスラン・ザラ……張本人だった……
『君の探している人だったかい……?』
先生の呼びかけがまったく耳に入ってこなかった………
「アスラン……どうして……」
キラの頭の中は渦を巻いていた
『き……み……夫…かい?…きみ??』
『えっ!?あっ!?ハイ!!』
キラは急に現実に呼び戻された……
『それで、君の探してるえぇ〜』
『間違いありません…アスランです…』
キラはその場に倒れそうな気持ちだった……
『では本当かどうかわかるものと、あと……アスランさんの事がわかる人数人連れてきてもらえるかな?』
『わかりました……』
『もしかすると君が戻ってくるまでに眼を覚ましているかも知れないから……』
『ハイ……』
キラはずっとアスランの近くにいたかったがやむなくアスランだと言う証拠を取りに家に戻った……
キラは家に戻ると手当たり次第にアスランの友人に電話をした………さすがに平日と言うこともあり数人にしか連絡がとれなかった……
『はいっ!!ノース病院のA棟703号室です……忙しいのにすいません…』
─ガチャッ─
電話を切るとキラは写真数枚などアスランだとわかるものを持ってまた病院に向かった………
病院につくともうすでに病室前にはアスランの友人?がいた………
『ディアッカさんにイザークさん!!お二人ともスイマセン…こんな急に……』
『あぁ〜別に予定無かったから気にすんなι』
『そんなことよりもだ!!アスランはどうなんだ!!』
ぶっきらぼうに言うイザークだったが、やはりアスランの事が心配なのか落ち着きがない……
『あっ!!はいっ……先生の話ではいつ眼を覚ますか……』
キラは下を向いてしまいその場の空気が静かになった………
『まぁ〜眼を覚ますかは置いといてアスランが生きていればいいじゃん♪』
ディアッカが明るく言った
『そうですね…いつまで落ち込んでいても仕方がないですし/汗』
キラは無理して笑った……
『それで俺たちはなにをすればいいんだ……ι』
『あっ!!スイマセン、先生の所に行ってアスランかを確かめて貰うんです』
そおいうとキラとディアッカ・イザークは先生のいるところに行き、無事アスランであると言うことが証明された。