シカリョマ君と愉快な仲間たち!?の大騒動!!

□第4話(上)
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「俺のお気に入りの場所で、昼寝とかするのにもちょうどいいんだ!!」

「確かに、いい感じの所だな。」

屋上に上がればいい風も吹いてるし、日陰もある。
昼の暑い時には、ちょうどいいな。

此処は俺も気に入ったと呟きつつ地べたに座って弁当を出す。

「・・・その弁当、リョーマの手作りか?」

「まぁね・・・し、シカマルは?」

「一人暮らしだからな・・・作った。」

「じゃあさ、交換しない?
あっと、その・・・シカマルの手作り食べたいし・・・
俺の作ったやつ食べて欲しいし・・・」

「あぁ、そうだな。
俺も、リョーマの手作り食べてぇからな。
でも、不味くても知らねぇぞ・・・」

そう言いつつ、弁当を交換した。
まずは、卵焼きだな・・・
中が少し半熟っぽいし、甘過ぎてなくて、めちゃくちゃ美味かった。

そこで視線を感じて隣を見ると、リョーマが心配そうな顔をしてこっちを見ていた。

「リョーマ、マジで美味いぜ。
すっげぇ俺好み」

そう言って撫でてやると、安心したのか、嬉しそうに微笑んだ。
それを見て、可愛すぎだと頬にキスしてやった。
リョーマは、真っ赤にした顔を俯かせて俺の作った弁当を口に運ぶ。
うまいかどうか聞けば、目を大きく見開きながら何度も首を縦に振る。

「良かった
リョーマだけに家事をさせるためにいかねぇからな」

そう言いながら撫でると、また直ぐに赤面してボソッとありがとって呟く。
本当、可愛い奴だと思いつつも弁当を食べ進めていく。

「あ、そうそう、今日親父さんに挨拶しにリョーマの家に行くな。」

「えっ、あ、うん!!」

急に言ったから驚いたんだろうが、それでも嬉しそうに頷く。
それから他愛もない話をしながら弁当を食って、それも終わって後20分位。
その時間を使って昼寝をすることにする。

「くぁ・・・ん、俺ちょっと寝るわ・・・
リョーマ、時間がきたら起こしてくれねぇか?」

「わかった。」

寝るのに邪魔な結い紐を解いて、そのままリョーマの足に頭をのせる。
所謂膝枕だ。

「じゃ、おやすみ・・・」

リョーマの腰に手を回してから、直ぐに目を閉じて寝始める。
優しい、おやすみの声を聞きながら・・・
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