遊び場 番外編

□理一郎のその後
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<おちゃわんのたーん:理一郎あのままだと不憫でしかたなかったんや…>

理一郎「はぁ…はぁ…はぁ…」

新月の夜
何の光も届かない森の中、伸びきった草木を掻き分けながら猛スピードで走る男がいた。
その男、1年前は女だった。性転換した訳ではない。ひょんな事から「めだか」と言う女性から分離し完全に男になった。が、正しい、原因は未だ不明。

そんな男が暗い森の中を一心不乱に走るには、ある理由があった。

理一郎「はぁ…はぁ…ま 撒いた…か…?」

ヒソカ「理一郎♥また、どこいくんだい?」

理一郎「っ!!!」

ヒソカ「こんなに可愛がっているのに逃げるなんて、また罰が必要みたいだね♣」

理一郎「うるさいです、俺は何度捕まっても絶対逃げ切ってみせますっ」

ヒソカ「ふーん、それは無理だねぇ♣僕から離れるには君が死ぬか、僕を殺した時だけだとおもうけどねぇ♦頑なに、人は殺さないっていうんじゃ…まぁ、今の君に後者はないねぇ♣躾が足りてないかな♠」

ヒソカは一瞬で理一郎の前へ移動すると理一郎の胸目がけ、渾身の力で拳を振るった。

理一郎「ぐぁっ!!!!」

木々をなぎ倒しながら何メートルも吹っ飛ばされ、砂埃がもうもうと立ちのぼり大きな湖の手前で止まった。

理一郎「んぁっ!げはっ!」

血を吐きながら苦しむ理一郎に向かい、涼しげな顔で首を傾げるヒソカ。

ヒソカ「おやぁ?殺すつもりでやったのに…やっぱり君は…ゾクゾクするねぇ♥理一郎。君、次は本気出してくれないと死ぬよ♣」

理一郎「くそっ!…ゴホッ…ボホゴホゴホっ!」

それでも理一郎は湖に飛び込んで必死のクロールで泳ぎ逃走。

ヒソカ「まだ、逃げる力が残ってたんだねぇ♣ククク…頑固だねぇ。君にはやっぱり躾が足りないみたいだ♦ほぉら、早く逃げないと殺っちゃうよ♥」

ごおおおおおおおおおおおっ

ヒソカ「なっ!?」

地響きとともに湖が突然、渦を巻き始め。渦の中心に向かって、理一郎は流され飲み込まれて行ったーーーーーーー
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