遊び場

□もしもの5章
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私の名はめだか。今、街で一番オシャレであろうカフェテラスの目立つ位置でコーヒーを飲みながらメンズファション雑誌を読んでいる。少し離れたテーブルにはみぃがパンにマヨをぶっかけて美味しそうに飲み…ゲフンゲフン…食べていた。溜息とかうんざりした顔をしてはいけない、ある目的のためだ。

それを、説明する前に数時間前の出来事を話さなければならないーーーーーー



[どぐしゃっ]

鈍い音とともにめだかとみぃは整備された公園の芝生に放り出された。公園と言っても規模はとても広く、木が生い茂り、リスや花々が咲き乱れる。自然保護区域だ。

みぃ「いたたたたたたたっ」

めだか「いたー…みぃ大丈夫?雷に撃たれたみたいだったけど…っ…まだ、体がビリビリする。」

ーーーーえ?

めだか「ちょっと重いよ。みぃ?大丈夫?どっか打った?」

誰だコイツ?

みぃの下に居たのは、見知らぬ青年。その低音で落ち着いた声はみぃの事を知っている様子。驚いたみぃはとりあえず慌てて青年の上からどいた。みぃは知り合いかなと様子をうかがう。

めだか「そっか。私みぃと違って服の中に時雨さんからもらった刃物たくさん仕込んでるから、電気を通しやすいのね。…ってみぃ?あんたさっきから黙ってどうしたの?」

みぃ「お前はだれだ?」

めだか「え?」

みぃ「お前は誰だって聞いてんだ。」

めだか「なにいってるの?頭でも打った?」

みぃ「いいから答えるんだ。お前はだれだ?」

めだか「はぁ…めだかですけど」

みぃ「うそつけ!騙そうったってそうはいかないぞ!なら、私のプロフィールを言ってみろっ」

めだか「なんで?」

みぃ「いいから!」

めだか「はいはい…。前園 美衣 2△歳えーっと職業はウェブデザイナー…これでいい?」

みぃ「むむっ…当たってる。でもそれはすぐに調べられる事だ。私の好物は何だ?」

めだか「まだやるの?はぁ…マヨと小松。筋肉。それと、良い男の体臭でしょ!」

みぃ「疑って悪かったっ!あんたは紛れも無く、めだかだっ!!」

みぃはめだかと名乗る青年に飛びついた。

めだか「ちょ…ちょっとなんなのよ。ほんとどうしたの?」

みぃ「…驚かないでよ?」

めだか「うん…」

みぃはポケットから鏡を取り出すとめだかに向けでその姿を映した。

めだか「…ん?だれこの男の人…写真?小松君から鞍替えしたのって…え!?これ鏡だ!!ってことは◯×△□!?!?」

みぃ「………」

めだか「ななななななななっ!?」

あまりに驚いて声にならない、めだかは顔に手をあてて確認しはじめる。高い鼻、シャープな骨格。首には出っ張った喉。広い肩幅、無駄の無い筋肉質の体格はみぃと比較すると180cmぐらいだろうか…そして、スカートをめくり上げ凝視。股の間には、女性の下着ではおさまらない立派なモノがしっかり付いていた。


めだかはごく一般的な家庭に育った。母は専業主婦、父は会社員。父は外では周囲の人望があつい仕事のできるビジネスマンだったが、家では首にタオルをひっかけビール缶を持ち全裸で過ごすダメオヤジ。その、せいもあり股間のモノは見慣れていた。だが、父より立派なモノがめだかの股間についている。

思春期の頃は全裸で家の中ウロウロされるのいやだったっけ…たしか父がナニを股の間に挟んで「めだか見て見て!女の子ー!」の一言で一人暮らし始めたんだった…

めだか「あはははは…お父さんそのまま後ろ向かないでよ…全部見えてるから…あはははははっ…」

めだかはへたり込んで、ブツブツ言いながら錯乱していた。そんなめだかにみぃは両頬を殴って正気に戻そうと必死になった。

みぃ「めだか!しっかりするんだ!きっと元に戻れる方法があるはずだっ!」

[ばちんばちんばちん]

めだか「いたたたたっ!ちょ!みぃ!痛いってっ!」

めだかは両頬を押さえて涙目だ。

めだか「そ そうか!元に戻すね!みぃ!私にお湯かけて!」

みぃ「え?でも…」

めだか「いいからかけてっ!」

みぃ「わかったよ」

みぃがお湯を沸かしてめだかに頭からかけた。

めだか「あちちちちちちちっ!ど どう?もどった?」

みぃ「…戻ってない。あのさ、呪泉郷に落ちたわけじゃないから、お湯をかけても水をかけても戻らないと思う。でも、色々試してみよう。他には無かったっけ?男女逆転するような漫画」

めだか「あるにはある…でもねぇ…」

みぃ「とりあえず。なんでも思いつくもの試してみよう?」

めだか「うん…」
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