遊び場

□もしもの2章
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二人はやっとのことで川から這い上がる事ができた。服はびしょ濡れ、HPは5。息をきらしながら川岸に寝そべっていると、不思議な声した。

オペレーター「めだかとみぃは泳ぎを覚えた。筋肉が5上がった。肺活量が7上がった。乙女度が50下がった。」

乙女度だけダダ下がりじゃねーかと突っ込む体力も無く、その場で意識を失った。

ガタンガタン

体が揺れる振動で目を覚ます。ここは一体?

めだか「!!!」

みぃ「!!!」

さすがのみぃも飛び起きる、私達のいる所は猛スピードで走る馬車の上だったからだ。

セバスチャン「あぁ…お目覚めですか?」

手綱を取り馬を走らせている男はめだかの憧れ、セバスチャン。

めだか「せせせせせ…」

驚きでうまく言葉が出て来ない、すると馬車の中から小松に似た声が

シエル「おい!セバスチャンっ!話し声がしたが、あの汚いご婦人方はめをさましたのか?」

セバスチャン「はい、坊ちゃん。しかし、動揺されてるみたいですね。くすっ、申し訳ありません。そのような身なりで我が当主と相席させる訳にはいきませんので」


【カルピスのターン:トリコの世界おしまいかよ、畜生!!】


セバスチャンは色気の漂う笑みを浮かべて二人を見た。しかし、様子が変だとそれは怪訝そうな表情に変わる。二人のずぶ濡れの小汚い女は小刻みに震えていて、きっと寒いのだろうと思い隣に置いておいたひざ掛けをそっと肩にかけてやる。

セバスチャン「もうじき屋敷に着きますので、しばしこれで我慢してくださいね?」

セバスチャンの優しさが身に染みる・・・そうミィは思ったのだが、めだかは違っていた。

めだか「(信じられないっ!あのセバスチャンが目の前にいて、しかも私にひざ掛けを・・あぁっw天国っww・・いや、しかし私はミィの様に醜態をさらすわけには・・・でも、超いい匂いなんだけど、このひざ掛けぇぇぇっっ!w)」

めだかは百面相と言わんばかりにコロコロと表情を変えて悶絶。そのめだかをみてセバスチャンは密かにほほ笑むのであった。


暫く馬車が走ると、ある建物の前で止まった。驚くほど大きく、そしてアンティーク調の豪華な屋敷・・・漫画で見た通りの・・シエル・ファントムハイブのお屋敷だった。二人は余りの豪華さに屋敷を見上げて呆然と立ち尽くす。

シエル「さぁ、ご婦人方。狭い屋敷ですがゆっくりと躰を休めてください。おい、セバスチャン。お二人をゲストルームにご案内しろ。」

セバスチャン「・・・・・ですが坊ちゃん?お二人を屋敷に入れるのはイイのですが、このまま入れますと屋敷が汚れてしまします。」

シエル「構うもんか。掃除なんてお前がすれば済むことだろう?」

セバスチャン「・・・かしこまりました、坊ちゃん。」

セバスチャンはピクリと一瞬だけ眉を動かし、そのあと頭を丁寧に下げてめだかとミィを屋敷に招き入れた。セバスチャンの後を追い歩く。外の豪華な外観と同じように内装も驚くほどに高級感が漂っていた。キラキラと煌めくシャンデリア。そして広間の大きな階段。赤いカーペットなんてどっかの映画のセレモニーのようだと、内心思いながらも付いていく。

ひとつの部屋の前でピタリと止まった。ユックリト扉を開けるとそこには・・・

ミィ「ふわぁぁぁぁっ///凄い豪華な部屋っ!!見て!めだか!!天蓋付きのベッドに暖炉っ!!w」

めだか「ちょ、ちょっと;あんたはしゃぎ過ぎ;恥ずかしいからもう少し大人しく・・・」

セバスチャン「クスっwいえ、構いませんよ?・・・それでは、私は別室にて待機していますので1時間ほどしたら迎えに来ますね?あちあらがバスルームになっておりますのでごゆっくりしていてください。」

そういうとセバスチャンは再び礼儀正しくお辞儀をしてドアを閉めた。

ミィ「ほらほらwセバスチャンもアァ言ってることだし、とりあえずお風呂に入ろう・・・って!めだかっ!どうしたの!?」

めだか「・・・・え?・・あ・・・;」

ミィに言われてめだかは気づいた。めだかの鼻からはつーっと赤いものが・・・そう、鼻血だ。ユックリト垂れていきポタリと薄汚れた服に染みを作る。無意識のうちに出た鼻血。しかし、めだかは冷静だった。
ミィは急いでティッシュ(この時代にもあるだろう)をたくさん取りめだかの鼻に押し付ける。

めだか「(まさか私が鼻血なんて出すとは・・・そうか、好きな人に出会うと鼻血がでるのか。ミィのこと変人だなぁって思ってたけど、これが当たり前の反応だったのね・・・)」

心の中で物凄い酷いことを呟きながらめだかは丸めたティッシュを鼻の穴に突っ込む。そして浴室へと向かった。


白いタイルで埋められた清潔な壁、薔薇の浮かんだ浴槽に薔薇の香りのボディソープ・・高級ホテルのような浴室を満喫した二人はいつの間にか用意されていた服に着替える。
・・・・だが

ミィ「・・・着方が、わかんない・・・」

そうなのだ。コルセットやらペチコートやらなんやらが何枚もハンガーに掛っていて、着方がわからないのだ。とりあえずネグリジェのような下着を着たミィはコルセットを持ち上げて胴体に当ててみる。紐を縛るのかな?と一応巻きつけてみるとめだかが紐を解く。

めだか「違う違う、コルセットはただ当てるだけじゃダメなんだよ。こうやって・・・」

ミィ「Σひぐぅっ!!?ぐぇ・・く、くるし・・・!!」

ギュッと紐を引くとコルセットは体にフィット・・・以上に締め上げる。ミィのひきこもりでたるんだ肉をまるで真空パックにするかのごとく引き締める。カエルがつぶれたような声を上げるミィなんて気にせずにめだかはコルセットのひもを引き続けた。
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