遊び場
□もしもの8章
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<おちゃわんのたーん:アレ、玉だったの!?知らなかったΣ(=°ω°=;ノ)ノいいなオイシいな」
眠った(気絶させた)みぃを抱えながらめだかは、歪んだ時計が散りばめられた異空間を渡る。
めだか「えっと、どっちだったかな?速く戻らないと…」
すると、道に迷っためだかの横を、見慣れたタイムマシーンが横切る。タイムマシーンにのっていたのは、少年と青い猫型ロボットだった。
めだか「ド ドラえもん!?」
二人はめだかに気付かずに、コレから始まる楽しい冒険へと、一直線に向かって行った。めだかは追いかけたい衝動に駆られたが、相手は小学生と子守り型ロボット。小脇に抱えたR指定の変態を見せる訳にも行かないし、タイマーは一定の間を置いて鳴り響いてる。
ピピピピピピピっ
涙を飲んで先を急いだ。
めだか「お待たせしました。ピッコロさん、ミスターポポ」
【カルピスのターン:R指定って・・・;】
めだかはみぃを抱えたまま目の前にいる緑色の肌をした男と黒い肌をした男に小さく会釈をした。
ピッコロ「遅いぞめだかっ!貴様、俺を待たせるなんてどういうことだ!」
ポポ「ピッコロ、めだかが時空を超えてからまだ3分もたってない。遅いは違う。」
ピッコロ「う、うるさいぞっ!3分だろうが俺を待たせたことに変わりはないだろうが!///」
めだか「ごめんなさい、ピッコロさん、ポポ。意識のあるなか時空をわたるのは初めての体験で・・・あ、でもみてください。」
ピッコロ「・・・ん?それがお前の言っていた相方か?」
めだか「はい。ブルマさんの言った通りの次元にみぃはいました。今はちょっと・・・気絶していますけど。」
そういって小脇に抱えているみぃをみるめだか。みぃの頭には通常ではありえないであろう漫画的タンコブが出来ている。それも2連。
しかし、ピッコロはそれを特に気にもしていないと言った具合にマントを翻してめだかに背を向けた。
ピッコロ「・・・ふん。まぁ、無事に戻ってきたならそれでいい。」
めだか「ピッコロさん・・・」
ポポ「ピッコロ、めだかが時空飛んでから一歩も動いてない。心配していた。」
ピッコロ「Σポポっ!お前なにを言ってるっ!!///」
めだか「え?心配・・・してくれていたんですか?」
ピッコロ「う、うるさいっ!!それよりも小脇のソイツをさっさと部屋に運んでおけっ!目が覚めたら俺を呼べっ!分かったな!!///」
そう言ってピッコロは物凄い速さで飛んでいき、あっという間に見えなくなってしまった。
まったく、強面のくせにツンデレなんだから・・・と、心の中で笑っためだかだったが、そんなことを思ったのがばれたら魔貫光殺法で殺されると思い、一生秘密にしておくことにした。
ポポ「ベッド、用意してある。そこに寝かせるといい。」
めだか「どうもありがとう、それじゃあ寝かせてくるね?」
めだかはポポに礼をいい、小脇にみぃを抱えたまま数センチだけ浮いて移動した。
神殿の中の部屋に向かおうと一歩中に入ると・・・
一人の男が柱に寄りかかり腕組みをしながらめだかの事を見ていた。
めだかも気づき、ピタリと止まる・・・
???「よぉ、めだか。」
めだか「・・・ただいま、舞人さん。」
舞人「随分と早かったじゃねぇの。多少服が汚れてる見てぇだけど、無事ってことは俺の助言が役に立ったってことかな?」
めだか「・・えぇ、舞人さんに言われた通りみぃの力を使って危機を回避しました。」
舞人「あっはっはっ!そりゃよかった!・・・おいおい、なんだよその面は。俺の助言のお陰で危機を回避したんだろ?もうちっと愛想のいい顔できねぇの??せっかくの可愛い面がだいなしだぜぇ?め・だ・か・ちゃん?w」
舞人と呼ばれる男はめだかに近寄り、視線を合わせるために腰を屈めた。
まるで子ども扱いされているみたいだと、めだかは心の底から虫唾が走る思いをしたが、冷ややかな眼で舞人を睨み返した。
めだか「貴方に可愛いと言われてもうれしくありません。そんな事より、みぃとも無事に合流できたんですから・・・約束です。事情を説明してください。」
舞人「おいおい、せっかちだな。確かに二人揃ったら事情を説明するとは約束したけど、まだみぃは起きてねぇじゃん。公平に二人が一緒に聞かねぇと。な?」
めだか「・・・わかりました。それじゃあ、みぃが起きたら今度こそお願いします。」
舞人「りょーかいっw・・・あ、みぃ運ぶの手伝ってやろうか?重いだろ、ソイツ。」
めだか「結構です。みぃを運べないほどやわな鍛え方はしてません。・・・それに、大事な親友を貴方みたいな得体の知れない人に触れさせるわけにはいかないので。」
舞人「冷てぇのな、めだかちゃんは。まぁ、いいけど。ってか、俺に向けた殺気なんとかしてくんねぇ?怖くて震えちゃうんですけど、俺。」
めだか「それはできない相談です。だってあなたは・・・・この話には絶対出てくるはずのない得体の知れないイレギュラーな存在なんですから。まったく知らない人に警戒心を解くなんてできません。」
ふぃっと舞人から視線を外し、めだかは神殿の中へと入っていった。
その後ろ姿を・・・舞人はにやにやとしながら見ていた。