遊び場

□もしもの7章
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みぃ「可笑しい・・・これは一体どういうことなんだろうか・・・;」

場所は街の一角のテラス席。みぃは超極甘のミルクセーキマシュマロ入りを飲みながら通帳とにらめっこしていた。

天空闘技場でのファイトマネーを即席の口座に振り込んでもらっていたみぃ。なんと、この世界では身分証明なんてなくても口座を開設できるらしい。そのことには愕いた。
しかし、それ以上に驚くべき事態が起きていた。
それは・・・

みぃ「ざ、残高が・・・1200ジェニーって・・・;」

みぃは机に突っ伏した。それもそのはずだ。天空闘技場で稼いだはずのみぃのファイトマネーが4ケタしか残っていないのだ。みぃは200階クラスまでストレートで勝ち進んだ。200階からはファイトマネーがでない。だけれどそれまでに稼ぎまくっていたのでそれはもんだいではない。
軽く3億を超えていたはずのみぃの残高が4ケタしか残っていないのには・・・理由がある。

チラリと向かいでストレートティを飲みながら短剣をうっとりと眺めているめだかを見る。

めだか「あぁ・・・///コレ、凄いほしかったんだ・・・アンティークのベンズナイフwwこの装飾に切れ味・・・(ウットリ)」

恍惚の表情を浮かべためだかはナイフの切っ先に指を這わせていた。

めだかはみぃのファイトマネーで武器を買いまくった。最初はクナイとか千本とか安価なものを探していて、気に入ったものを購入していた。これくらいならとみぃも支払いをしていたんだけど・・・
それから数店の武器やを廻り・・・めだかは目に入ったものすべてをレジに持っていった。そして最後に入った店に・・・今めだかが持っているベンズナイフが置いてあった。
アンティーク大好きなめだかは一目で気に入り、値段も見ずに購入。そして支払いのとき、みぃがレジに行くと目玉が飛び出た。
ベンズナイフの値段は・・・軽く2億を超えていたのだ。

そんなこんなで・・・みぃは億万長者から一気に貧乏人になったのだ。

みぃ「どうしよう・・・1200ジェニーじゃ予備のマヨも満足に買えない・・・ココの支払いでおわりだな;」

めだか「えーwなんか言った〜?みぃ〜ww」

みぃ「・・・なんでもないよ、めだか。」

クルクルとナイフを回しながらめだかはみぃをみた。みぃはたまらずため息を吐いたのだった。


会計を終えれば持ち金が底をついた。
やはりここは洒落たミルクセーキなんて飲まないで一番安いアメリカンコーヒーを飲めばよかったなんて後悔先に立たず。まぁ、そんな小さな節約をしても意味がないのだけれど。

めだか「さて。休憩も済んだことだし買い物再開しようか、みぃ?」

みぃ「な、何言ってんの!めだか!;買い物しすぎでもうお金がない・・・・あ、あれ?なんだろ?」

めだか「どうしたの?」

先を行くめだかをみて・・・みぃは眼を擦った。めだかの足元に何やら黒い影らしきものが見えたからだ。目の錯覚だろうかと思ってもう一度目を凝らしてみれば・・・
それは錯覚ではなかった。

ゆらゆらと影はめだかの足に纏わりついていた。どうやらめだかはそれに気づいていない様子で・・・

みぃ「め、めだか・・・足・・・;」

めだか「足?・・・あぁ、買い物しすぎで疲れて棒になったとかいう気?あはは、みぃの足は棒っていうか丸太に近いよねw」

みぃ「ちげーよっ!何さらっと毒吐いてんのぉっ!?;って、そうじゃなくてさ!足!自分の足見てっ!!;」

めだか「私のか細い小鹿の様な足がなにか・・・・・・Σきゃぁっ!!!;」

みぃ「Σめだかっ!!!;」

次の瞬間、めだかが地中に引きずり込まれた。

なにが怒ったのか分からず困惑するみぃ。めだかの引きづり込まれたところにはぼっこりと穴が開いていて・・・
とりあえずそこを覗いてみた。

真っ暗で・・・
しかし、1mほどのところで何かがきらりと光った。
それはめだかがうっとりと眺めていたあの超馬鹿高いベンズナイフ・・・
みぃはそれを取ろうと必死で手を伸ばした。
しかし・・・


どんっ!!


みぃ「え・・・・Σうわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!;」

不意に背中が誰かに押されたような気がした。
みぃはバランスを崩してめだかの落ちた穴に頭事落ち・・・


そして、意識を失った。






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