BOOK1短編


□10000番 紗夜様 リクエスト
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「この花が好きなのか?」

振り向くと思いのほか男名無しの顔が近くにあって驚いた

「あッ!うん.…好きだよ。特に好きなのは、コレとか、ソレとかアレかな…野に咲く花や、木に咲く花も好き。花は何でも好きだよ」

「じゃあ〜明日は植物園か、公園にいってみようか」

可愛くアレンジされた、私が好きだと言った花たちの包みを抱いて、香りを嗅ぐ

「男名無しの行きたい所でイイよ、一緒に居れたら何処でも嬉しいから」

フイッと顔を背けると手で口元を覆う男名無しを見上げた私の顔は?が浮かんでいるだろう

何か怒る事言っちゃったかな?

「そんな可愛い事、今、言うなんて反則!押し倒せないだろ…」

「・・・・・」

会社では、やたらと覇気がある上司の彼からは

決して想像すら出来ないほど、ひたすらひっつき虫で、果てし無く助平だ





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