BOOK1短編
□6001番 千草 様 リクエスト
2ページ/16ページ
何が、たまには、なんだろう・・・
不思議に思いながら、龍馬さんに構って欲しくて、ない知恵を絞った
帰ったばかりだものね、お水でも飲むかな?きっと飲むよね
「龍馬さん入っても良いですか?」
返事が無い。そっと襖を開けると、龍馬さんさんが、大の字になって眠ってる
お布団も敷かずに眠っているから、押入れから布団を出して身体に掛けた
その時、龍馬さんが寝返りをうって
あッ !!!
避けようとしたけど、足が絡まりバランスをくずしてしまった
気がつけば龍馬さんの上に倒れ込んでいて、はだけた胸元に顔が埋まっている
ごめんなさい!、大丈夫? 、恥ずかしい…沢山の気持ちが一気に飛び出した
でも、ちょっと待って…やだ…そんな…
朝だもの。障子を通した陽光でも、室内は明るい
気づかない方が良かった
いつも鈍感と、皆から笑われるのに、こんな時ほど勘が冴えるなんて…
私の顔が埋まっていた辺りに、いくつもの赤い内出血の跡…
元の時代で、大学生の彼氏がいる友達が、自慢気に見せてくれたものと、同じだった
「ん……大丈夫か?」
それに、白粉の匂いが、龍馬さんに絡み付いてる
「・・・」
「名無し?! どういた?」
.