BOOK1短編


□6001番 千草 様 リクエスト
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何が、たまには、なんだろう・・・

不思議に思いながら、龍馬さんに構って欲しくて、ない知恵を絞った

帰ったばかりだものね、お水でも飲むかな?きっと飲むよね

「龍馬さん入っても良いですか?」

返事が無い。そっと襖を開けると、龍馬さんさんが、大の字になって眠ってる

お布団も敷かずに眠っているから、押入れから布団を出して身体に掛けた

その時、龍馬さんが寝返りをうって

あッ !!!

避けようとしたけど、足が絡まりバランスをくずしてしまった

気がつけば龍馬さんの上に倒れ込んでいて、はだけた胸元に顔が埋まっている

ごめんなさい!、大丈夫? 、恥ずかしい…沢山の気持ちが一気に飛び出した

でも、ちょっと待って…やだ…そんな…

朝だもの。障子を通した陽光でも、室内は明るい

気づかない方が良かった

いつも鈍感と、皆から笑われるのに、こんな時ほど勘が冴えるなんて…

私の顔が埋まっていた辺りに、いくつもの赤い内出血の跡…

元の時代で、大学生の彼氏がいる友達が、自慢気に見せてくれたものと、同じだった

「ん……大丈夫か?」

それに、白粉の匂いが、龍馬さんに絡み付いてる

「・・・」

「名無し?! どういた?」





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