BOOK1短編
□もしも…の未来
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もしかして人?!
丘の竹やぶから、一度、歩道に着地したはいいが、勢いが止まらず、斜面に転がり落ちたようだけど…
「おーい。大丈夫ですか?」
斜面を覗くと、人が俯せに倒れていたので、近づいて行くと
セーラー服の女の子が
「痛ーい!スッゴい痛い!ヤダーもぉ…携帯何処行ったのかな?」
「ブッふ」
「へ?」
「君、携帯の心配よりも、自分の格好を心配したほうが、良いよ」
四つん這いの少女は、制服のヒダスカートが
これでもかというほど、めくれ上がっているのに気が付いていない
「パンツ丸見え」
☆HACHIKIN☆
なんつー色だよ…ロゴまで読み取れるし
「ギャー変態!」
今更隠しても、遅いっての
「変態とは失礼な!そんな色気のない、パンツ履いてるやつに、欲情しない」
「どっちにしても、ムカつく!」
「怪我してないか?」
「知らない。変態とは口きかないしッ!」
つーんとソッポを向いた少女に、足元に転がる携帯を拾い
「ふーん。そ。じゃあ」
携帯を彼女に見せ付けて、大きく振りかぶって、草むらに投げる振りをしてやる
「あーっ!どSッ」
立ち上がって手を伸ばし、僕を止めようとするが、ガクンと、倒れかけるから支えてやった
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