BOOK1《前編》
□八
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(酒元side 1)
朝の俺の暴挙に、気まずい雰囲気が続いている
何か打開策は無いものか…
着替えるために、一度姓無しさんを一度家に送り
診断書を出して貰うために、病院に、連れていく
リラックスした、普段着の彼女の姿も可愛い
ついニヤケてしまう。もう少し彼女と過ごせたら…
引っ越しの片付けを手伝う。と、いってくれて
テーブルの下で、拳を握った。ダメもとで言ってみるもんだ
俺の家に戻るなら、彼女に何か飲み物を、用意したい
スーパーで、俺の休日の過ごし方をを話すと
夕飯を作ってくれる事になった
もう少し一緒にいれるな。心の中で、ほくそ笑む
彼女が手際よく片付けてくれたので、思っていたよりも早く終わった
「ありがとう。姓無しさんが、片付け上手で助かったよ
オフィスの机の周りも、いつも整頓されてあるよね」
「子供の頃は、整理整頓が苦手で
お世話になった方達に、躾てもらったんです…」
少し寂しそうに微笑み、最後の一箱に手を伸ばす
「!!!」
他の段ボール箱よりも、小さいそれの中身は
本社にいたとき、大人の付き合いの女、端的にいうとセフレの私物である
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