BOOK1《後編》

□三十七
1ページ/8ページ


「じゃあなんで?なんで姉ちゃん、こんな所でなにやってんだよ!どうして結婚して無いんだ」


「 ・ ・ ・ 」


俯き、腹に手を添えたまま、泣く様は見ていられない


「姉ちゃん!全部話せよ!何か隠してるだろ!何でそのヤローと会えない?

姉ちゃんまだ好きなんだろ?夜中に合ってるやつは、誰なんだよ」










(桜子 side )

全然女名無しと連絡とれない…随分前に連絡した時は、無理に明るく話していたようだし

『大丈夫』の一点ばりで余計に勘ぐってしまう

部長との破局を引き摺っているかと思うと今すぐにでも、気晴らしさせてあげたい



あのクソ男、確かに仕事は有能なのは認めるし、やる気のある部下には、ドンドン新しいことに挑戦させてくれた

かくゆう私も、キャリアアップの為に本社に出向したり、今は海外の支社で仕事をさせて貰えるようになったのは、クソ男のおかげでなのだ

でも、ソレとコレとは違う!

あんのクソ男!!!女名無しが許しても、この桜子様が絶対に許さない!

そう思っていたやさき、日本に一時帰国しているという、中岡さんから連絡をもらった




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ