BOOK1短編


□もしも…の未来〜Part2
1ページ/6ページ


自室の机にうなだれ、プルプル震える私の前には、各教科の問題集が…そして背後には、修羅が…



何故こんな事になってしまったかというと

全国大会に向けて、剣道ばかりしいて、すっかり勉学を疎かにしてしまった私は

見るも無惨な成績を、両親に披露することになり、雷を落とされてしまったのです

そして何故、修羅が、ベッドに腰掛け、両目からレーザービームを、私に放射しているかというと

父が、昔お世話になった道場の、館長先生のお宅を、訪問したときに、修羅がいたそうで

館長先生の計らいで、修羅が家庭教師として、そこにいるわけで…

「おい!猪娘。いつまで人の事、修羅だのレーザーだの言ってんだ!早くはじめろ」

ゲッ…全部口に出てたのか

「そうだよ。お前、思考ダダ漏れ。早く問題集に取り掛かれよ

鳩並の脳みそを、猪並にしないといけない、俺の身にもなってくれよ」

横に立つ毒舌全開の沖田さんを見上げた

「・・・・・」

「ナンだよ」

「問題解く以前に、やる気でません」

アッ!こめかみがぴくぴく痙攣しはじめた沖田さんは、どんどん表情をなくし

「夜ガタガタ震えて寝れなくなるような、恐怖を与えてやろうか?!」

底冷えして、お腹壊しそうな冷たい声を、耳元で囁かれ

「頑張りまァ〜す」




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ