BOOK1短編
□ライバル
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私、谷口 美々。白薔薇女子学園短期大を卒業して、この会社の受付として、中途入社
ここに入社したのは、目的は、不純な動機だけれど、あの方とお近付きになりたいから
受付嬢としてニコやかに、皆さんをお迎えする
勿論、あの方には、特別な微笑みを向けるの!
初めて出会ったのは、就職活動中だったゎ。
そこそこお嬢様な私は、親のコネで会社訪問が、面接を兼ねた試験。
顔を見せに行けば、受かるってやつ
その帰り、急に降り出したバカみたいな雨。雨宿りするためにダッシュしたわ
お決まりのように、見事にすっ転んだの。自分でも見事なコケっぷりだったと思うゎ
恥ずかしくて、起き上がるに、起き上がれない…
そんな時だった、あの人は、自分が濡れるのも構わず、私に傘を翳してくれた
屈んで、私に手を貸し立ち上がらせてくれて
オマケに、ハンカチでびしょ濡れの私を拭いてくれた
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