BOOK1《前編》
□九
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急ぎの仕事が入って、気がつけば、陽がくれていた
さっきまでは、パラパラいた社員たちも
パソコンに集中している間に、居なくなっていた
後、もう少しなんだけど…
流石にお腹も減った、なんて考えてると
酒元部長が、ビニール袋から、美味しそうなお弁当を出して
「お腹の虫がなってたと思うけど?!どうぞ」
って子犬みたいに小首を傾げた
「良いんですか?実はもう、お腹ペコペコで。遠慮なく頂きます!」
給湯室でお茶を入れて、二人でお弁当を食べた
酒元部長に助けてもらってから
以前よりは自然に、対応出来るようになった
元々私が、意識し過ぎていたのだから
もう遅いからと、説得され酒元部長の車で、アパート迄送ってもらう事になった
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