BOOK1《前編》
□四
1ページ/5ページ
(酒元side 1)
歓迎会では、俺の周りを女性社員達が、取り囲み、あれこれ世話をやいてくれる
興味津々といった視線を向けて、色々な質問をよこしてくる
Q.好きな女性のタイプは
A.仕事の出来る女性
Q.結婚は?
A.してない
Q.恋人は?
A.いる
質問は、何処に行っても同じだ。俺も差し障りの無い答えを用意してある
ふと、入り口付近に、視線を向けると、仕事以外では、会話の無い彼女が
周りの男性社員と、談笑していて、何だか面白く無い
姓無しさんが知らないところで、非常に人気があるにも関わらず
誰にも靡かないと、嘆く男性社員達。社外にもファンが多いと聞いている
.