ぷよ魔導 小説
□An equation(5P)
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さて、この数字をどう見るべきなのか。
「せんひゃくにじゅうに…。」
うーん、解らない。
なんかこうビビッ!!とも来ないし…。
「りんごちゃん、ホワイトボードの隅っこ見て。」
何かを見つけたらしいまぐろくんが、私の肩を軽く叩いた。
"複雑に考えすぎないように、特にりんごくん"
「複雑に考えすぎないように…?」
「りんごちゃんはすぐに数学チックになるからね★」
「単純に考えろってことなのか…。」
単純、たんじゅん...
「単純と言えば、やっぱり2進数?」
「うーん。確かにソレ数字的には単純になってるけど、一般的に考えたら単純じゃないと思うよ★」
「え、そうなの?」
…言われた傍からやってしまったようだ。
「いちいちにーにー……」
「あ、そういやちょっと前にキーボードの文字で暗号とか流行ってなかったっけ★」
「確かに流行ってた!…気がする。」
「好きなコに告白する時とか、パソコンキーでRG、携帯キーで33322みたいに伝えたよね★」
「そうそうそんな感じ……って、え?」
てっきり例えなんて内緒話とか秘密の伝言とかだと思ってたのだけど、どうしてチョイスするのが好きなコに告白の話題…?
もしかして、まぐろくん経験アリ?
じゃないよね…まさか。
でも、もしそうとしたら一体…
「例えに深い意味は無いから安心して★」
私の考えが見透かされたかのように、まぐろくんが答えた。
「べ、別に心配なんてしてません!」
「あれ、そうだった?ボクには心配そうに見えたんだけど…カンチガイだったみたい、ゴメンね★」
「あ…いや、別に謝らなくても…」
…おそらくカンチガイじゃないから。