ぷよ魔導 小説
□An equation(5P)
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「終わったー!」
授業と掃除が終わって、私は物理部へ向かった。
部屋に着くと既にまぐろくんがいた。
「あ、りんごちゃん★」
「まぐろくん!あれ、先輩は?」
「実は見てないんだよね、代わりにこんなものがあったケド★」
まぐろくんが指差す先を見ると、ホワイトボードに先輩の文字で何か書いてあった。
「なになに…"キミたちを示す方程式を発見したので、2人で協力して解きたまえ..."」
「だってさ★」
「まぐろくん待っててくれたの?」
「うん。"2人"で解けって書いてあるし★」
じっと方程式を眺めてみる。
「…これ、どう見てもただの3次方程式にしか見えないだけど。」
「やっぱり、りんごちゃんもそう思った?」
ホワイトボードに書いてあるのは
左辺がx(x^2+111)+2
右辺が魚と林檎の絵
おそらく魚は鮪の絵…だと思われる。右辺は私たちの意味だろう。後は小さく未知数7と書いてあった。
「うーん…xの数字まで書いてあるんじゃ、普通に代入して解くだけだよね。」
先輩はどうしてこんな問題をわざわざ私たちに解かせたいのだろう…。
「とりあえず解いてみよっか★」
「そうだね!」
理屈ばっかり考えても仕方ない!こういうときは実際に試してみるに限る。
「まずは式を戻して…」
「代入だね★」
「7の3乗が343だから…」
こうして2人で計算すること数分。
「答えは1122だね★」
「…で、何でこの数字が私たちのことなの?」
「分かんない★」
そもそも私たち2人の関係を、こんな方程式1つで示せるのだろうか。
…もしや、この数字の意味を解くのが本当の問題なのかもしれない。
「よし…まぐろくん、解読するよ!」