お題小説

□欲しいのは、あなたの隣
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*スーパーダンガンロンパ2
(クズペコ、島に来るまでの話っぽい)







「ぼっちゃんは"サンタさん"を信じていらっしゃいますか?」

「…サンタクロースのことか?」





確か…サンタクロースって奴は、12月25日に子どもにプレゼントを配るオッサンだったか。




「はい、サンタクロースです。」

「信じてねーな。」




大体普通に考えて、そんな奴がいる訳ねーだろ。

そんなのを信じるのはガキだけで十分だ。



「…やはりそうですか。」

「大体、俺らみたいなのにクリスマスなんて全く関係ねえしな。…まさか、ペコは信じてんのか?」

「いえ、私も…信じてはいないのですが……」


ペコにしては珍しく歯切れが悪い言葉が妙に引っ掛かる。




「どうした?」

「いえ…もし本当に存在するのであれば凄い、と思っただけです。」

「…まあ、確かに凄いよな。」




一晩で世界中の子供たちに希望を与える存在…だもんな。






「ぼっちゃんがもしサンタクロースに何かを頼まれるならば、何を頼まれるでしょうか…。」


ペコがぼそりと呟いた。






…本人は独り言のつもりだったみたいだが、俺にははっきりと聞こえた。


「そうだな…別に欲しいもんなんてねえけど……」

「き、聞こえていましたか…無理に申し上げなさらないで下さい、ぼっちゃん。」

「まあ、聞いとけや。」

「…はい。」



欲しいもん、か。











「…欲しい物はねえけど、俺はペコにずっと隣に居てほしい、な。」

「…!?」


ペコが一瞬驚いた顔をする。




「そう改めて言われなくとも、私は一生ぼっちゃんの御側で…」

「そういうことじゃねーよ。」

「ど、どういうこと…でしょうか?」

「……。」







…ペコは自分の事を俺の"道具"だと言う。










そんな関係じゃなくって、俺は……





「まあ…いつかちゃんと話してやるよ。」

「…分かりました。」








いつか、絶対、ペコに伝える。











お前は"道具"なんかじゃない、と。












そして、俺の女として傍に居ろ…と。





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【END】
クズ→ペコっぽいですね。
この後、本編に続くと思うと
書いた本人もいろいろ辛かったorz
彼らには幸せになってほしい…!!

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