お題小説

□欲しいのは、あなたからの愛の言葉
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*ぷよぷよ
(レムフェリ)





街を歩いているとき、偶然先輩を見かけた。


なんてラッキーな日、毎日やっているオマジナイの効果かしら…!





「レムレス先輩!何処へ行くのですか!?」

「やあ、フェーリ。今から隣町まで行こうと思ってたんだ。」


隣町…おそらくプリンプタウンのことだろう。




「実は、今日こんなものを作ったんだ。」


先輩が手に持っていた包みを広げる。


「素敵…!!!」


包みの中から飛び出したのは、いろいろな花の形をしたチョコレート。しかも立体的で、中には淡い色までついている。


「これ全部、先輩が…!?」

「そうだよ。ちょっと大変なのもあったけど、作っててとっても楽しかったよ。」

「それで、コレを配りに行くのですか…?」

「そう!コレをプリンプ魔導学校の皆におすそ分けしに行こうと思って。」



こんな素敵なチョコをおすそ分けするなんてモッタイナイ…しかもあの隣町の生徒達に。

全部、私が欲しいぐらいなのに…!



「あ、あの!…私もついていっていいですか?」

「勿論構わないよ。じゃあ一緒に行こうか!」

「はいっ!」


けど、先輩と一緒に居られるなら!











─────



───



「わーっ!これ、レムレスが作ったの!?早速いっただきまーす♪」

「レムレスの…レムレスのチョコだ!
うひゃひゃひゃ!!!」

「…花の形をしているお菓子なら、ムシがたくさん寄ってくるかも。」




レムレスのチョコを貰って、魔導学校の生徒たちはみんな盛り上がっていた。



チョット、アナタたち…アタシのレムレスのチョコなのよ!もっと大切に扱いなさい!!!!!

心の中で叫びながら睨みつける。





「な、何だかフェーリがいつもより怖いような…。」

「いつもあんな感じじゃなくて? それよりこの薔薇の花の形をした赤いチョコの美しいこと…私に相応しくってよ!」

「あっゴメンねラフィーナ。その薔薇のチョコはあげられないんだ。」

「な、なんですってー!!!!!」

「一番細かくて時間も掛ったし、タイヘンだったからね。」


ふん、いい気味だワ。先輩が一番苦労して作ったチョコを貰おうだなんて、100億光年早いのよ…!



「…じゃあ、ボクたちはそろそろ帰ろうかフェーリ。」

「はいっ先輩!」

「レムレスありがとねー!!!」

「ありがとー。」









─────



───



「はい、フェーリ。」

「えっ?」


先輩から渡されたのはチョコだった。…しかも、薔薇の形をした。



「せっ先輩、コレは…!」

「薔薇のチョコだよ。」

「そんな、一番タイヘンだったって言っていた…!」

「うん、フェーリにあげるよ。」

「…いいのですか?」

「遠慮しないで、はい。」

「嬉しい…っ!!!」


先輩が一番時間を掛けて作ったチョコをアタシにくれるだなんて…!













「…そうだ、ねえフェーリ。赤い薔薇の花言葉って知ってる?」

「花言葉…ですか?」


占いやオマジナイは興味があるけど、花言葉なんて…




「その様子じゃ、知らないみたいだね。」

「す、すいません先輩…。」

「謝らないで、知らない方が普通だと思うから。」

「そうなのですか…?」


チョット安心。

…でも、ワザワザ先輩が赤い薔薇の花言葉を聞いてくるってことは何か意味があるに違いない。




「先輩、赤い薔薇の花言葉って何なのですか…?」

「……それはね、」














「"あなたを愛します"」





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【END】
レム←フェのイメージしか
無かったのでちょっと苦戦;
恋する乙女、大好きです(^^)

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