その他
□茜色のキミは空
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【茜色のキミは空。】
目の前いっぱいに広がる
茜色の空。
「…キレイ、だなぁ……。」
頬杖ついて、自分の部屋の窓から外を眺めてた。
誰にも邪魔されたくない、俺の大事な時間。
「かずー!また来たみたいだぞー!!」
そんなとき聞こえた親友の声。
「またですか…」
なんて、ため息ついてみたけど、あの人がまた来たことは知ってる。
窓から見えた茶色がかった髪と、高めの身長。
そして、なんだかバカっぽさのあるあの笑顔。
…あの人しかいないでしょ。
でも…
「何回くれば気が済むの…」
そして、何でいつもこの時間なの…
なんて、ちょっと呟いてみる。