小さな物語

□性格のせい
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私はこの性格に悩んでいる・・。



私の性格は、素直になれない×人見知り×見栄っ張り×臆病。というなんともがっかりな性格です。


そんな私にもかろうじて彼氏がいるんですが・・・。


その、  いい彼氏・・というか   かっこいい彼氏なんですけど。


私からしたらその彼氏の性格が、困ったもんでして・・・。







皆さんにわかりやすく私の悩みを伝えるために、ここで私と彼氏の一日を紹介します。


「雪ちゃーん!迎えに来たよー!」


「えっ?!総司もう来たの!? ちょっと待って!!」    バタバタバタ


「あら〜総司君今日も来てくれたのね〜いつも雪のためにありが「お母さん!!いいから引っこんでて!!お父さんも出てこなくていいから!」

「おばさんも元気そうでよかったです。それに「あー!総司もういいから、行くよ!!」


そう言いながら総司の背中を押していつもの道路に出る。

(あ〜〜〜〜〜!!もうっ!!毎日毎日親に彼氏を見られるなんてっ!!絶対ご近所さんにも噂されてるよ〜!!こうやって二人で歩くのも恥ずかしいのに!!)


ちら、と 総司の方を向くも、いつもと変わらずにこにこしながらしっかりと私の
手を握っている。

ここからが私の戦いだ。


「ねえ、総司。 あれ何かな?」

私が後ろの方を指しながら言うと。

「ん?」

と、総司が後ろをむ、   かず私の顔をじっと見つめる。


「雪ちゃん、今日こそは教室まで手、つないでるからね。」

「・・・。」


総司の目が見れない。


(どうしようどうしようどうしよう!!!!教室まで手をつないだままなんて恥ずかしすぎる!! みんなからの視線に耐えられないよ!!今すぐ逃げたい!!)

とか考えてるうちにもう目の前には教室が・・


「そ、総司。私恥ずかしいよ!お願い。手、離して?」

最後の抵抗に廊下で踏みとどまってみるが、総司が許してくれるか・・

自分で恥ずかしい、なんて言ったのが恥ずかしくてもう体中が熱い。 

絶対真っ赤だ。

じ〜〜〜〜〜

「・・・」

じ〜〜〜〜〜〜

「・・・。」

(???!!!!!何?! なんなの?? 私の顔が何だっていうの?? いつもの総司のいたずらだと思うけど、恥ずかしすぎるっ!!真っ赤な顔なんて見られたくないし、なによりも周りの人の視線が!!!  もう、   )


必殺奥義!!!  逃げる!

すぐに教室から反対方向に体をねじり、重心を前に持ってくる。 そして足に力を入れ、勢いよく地面を蹴り「はい、させませ―ん。」

「!!!!!!」

握られていた手を引っ張られ、前に置いていた重心のせいであっけなく私の体は後ろに倒れる。

そして後ろにいた総司の体へと私は一直線に、





と、この場面は思いだすだけでも恥ずかしいので、省かしていただきます。

皆さんの期待を裏切ってしまいますが、なにとぞご理解いただきたいです。




私は、最初に言った通りの性格なので、教室などで「お前は総司のどこが好きなんだよ〜」
「お前らどこまで進んでんの?」 などなど聞かれると、総司が近くにいても反射的に思っていることと反対のことを言ってしまいます。



それに、総司はかっこいいし、私のこの反応のせいで、総司が女の人に言い寄られているのを
何度か見てしまった事もあります。

そんな場面を見てしまっても、「私が総司の彼女なんだから!総司に触らないで!」
なんて言えるはずもなく、すぐにその場から逃げてしまいます。


<こんな私なんですが、どうしたらいいですか?>

「はあ・・・・。」

とまあ、インターネットに相談している私なんですけど・・。

<わかります。私も好きな人の前では素直になれませんもん!>

<がんばって想いを伝えてみたら?>

<当たって砕けろ!!>

「・・総司・・・・好き。」

「そっ、総司・・好き。」

「総司・・好き!」

「総司好き!」

(よしっ!いける!!)

ガッツポーズをして、鏡の前でにっこり。身だしなみを整えて、準備完了!

「行ってきまーす!」

(早く伝えなくちゃ。 この想いが消える前に。)


(誰だっけ?恋する乙女は強い、なんて言ったの。)


総司の笑顔のためなら、やってやろうじゃんか!

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