物語 薄桜鬼

□2話
2ページ/2ページ

私の一日は早い、

まず朝6時に起きて朝食、ちょっとした散歩

(島原の中を芸子達から逃げる。)

文学、礼儀の習いごと、

自由、自由、自由、自由、自由・・・

といった暇な日々を過ごして
(忙しい時はすっっっっっっっごい忙しい。)


いた。・・・・・・・・・・・・・・・

(けれど今日からは君菊のおかげで
##NAME数字##と毎日遊べるから
いつも退屈しなくて済む!!それに
人間じゃないから私が鬼だってことを
隠さなくていいし、何より
怖がられない!!私いまとっても幸せっ!)

「さあ、雪はどこかしら」

とすぐに身支度を済まし怖いほど気分のいい

千姫は雪を見つけるべく島原の

中を走り回った。

っと言っても雪の部屋は

君菊から教えてもらっていたため

すぐに着いた。

すると千姫は勢いよく障子を開け放つと

大きな声で

「雪!!遊びましょっ!!」

と言い放った。するとそこにはきれいなつやの

ある漆黒髪にキメの細やかな透き通った

真っ白な肌、心の中まで見破られそうなほどに

輝いている暗黒色の瞳を包み込んでしまいそう

なまつ毛、白い肌に際立つ朱色の紅で

塗られた形の整った唇、その美しい

##NAME数字##をより際立出せる朱色、桃色、

薔薇色、牡丹色の色鮮やかな着物、その何もかもが

年の近い者の物とは思えなかった。

こんな6つほどの娘にここまでのものが出せる

とは、と周りの芸子達も驚きを隠せないでいた。

そう、その姿は他には言い表せないほどに

ただただ、美しかった。

「どうしたのですか?千姫様?」

と雪は不思議そうにくびをかしげる。

「雪、「はい?」!雪!!
「はいっ!!」すっっっっっごくきれいだわ!!」 

千姫は顔を乗り出して叫んだ。

「・・・・・え?は?・・あ、ありがとうございます。・・・?」

##NAME数字##はよくわからない、といった

表情で首をかしげている。

そんな千姫と雪のやり取りを見ていた君菊は、

「ふふっ。千姫様そこまでいわなくても、まあ本当のことですけどね。」

と君菊は優雅に笑った。


と、そこで千姫が異変に気付いた。

「?ねえ、君菊、なんで##NAME数字##は芸子の格好しているの? 
本当に芸子をするとしても昨日起きたばっかりなのに・・芸子って、・・・・
それにまだ##NAME数字##は
6つほどの年なのにお客のお相手なんて
出来るの?」

すると君菊は
「千姫様、これは試しです。まだお客には出しません、
ですがもう##NAME数字##は芸子の基礎がもう出来ています。
あと舞を少し教えるだけで雪は立派な芸子になれます。」

とにっこり笑って言った。

それから幾日か経ち、雪はまたたく間に立派な芸子へと
なっていった。

秋が終わるころにはもうどこへ出しても恥ずか

しくないほどの芸子へと成長していた。千姫と雪は

とても仲が良く、敬語なしで話せるほどの仲になっていた。・・・




そんなある日、

「今日ぐらいは雪も千姫様とご一緒に生き抜きでもしてみては?」

との提案で今は普通の子どもとして空き地で千

姫とかくれんぼ中だ。

隠れている千姫を探そうと雪が空き
地の中を歩いていると、

わはは!あはははは!!

「やっ!!・・・やめてよっ!!」

(何?   人間の、声?)

そっと木の陰から見てみると、4〜5人ほどの男

の子たちが一人の小さな女の子を囲んでいじめ

ている。

(っ!!なんてことをっ!?)

そこには石を持った男の子たちによって着物がボロボロに

なってしまったみるもむざんな女の子が

いた。

女の子は何度も何度も

「やっ!!・・・っ!・・やめてっ、・・っく、ひっく、・・・ぅっ。」

と痛さにたえながらも男の子たちに助けを求める。

(っっっっ!!・・・・ぐっ、)

雪は雪女であるためできるだけ人間
とは関わってはいけないのだ、

特に人間の子どもには・・・、   でも!

(すぐそこでつらい思いをしている人を自分の身を守るために見捨ててもいいの?)

すると一人の男の子が持っていた石を女の子の

頭に向かって殴りつけようとした。

シュッ

「??????」  「あれっ?あいつはどこ行った?」  「さがせっ!!」

いままで女の子のいた所には何もなく、冷たい北風と一緒に

消えてしまった。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ