物語 薄桜鬼

□5話
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俺、井吹龍之介。

今は小鈴と甘味処で茶菓子を食べて一服している。

小鈴は、・・・なんて言うか、その。

仲のいい友達だ・・・。 たぶん。

小鈴が俺のことをどう思ってるかしらねえけど、俺は小鈴といて居心地いいって言うか、
安心するっていうか・・


その・・・・・・・。


だあッッ!!   やめだやめっ!

ともかく、今は、「龍之介さん!」

「えっ?!」

「もう。やっぱり話聞いてなかったんですね。」

と言われ、さっきまで他のことを考えていた龍之介は返す言葉もなく・・。

頬を膨らませ怒っている小鈴を見ているしかできないわけで・・・・・。

(はははは、・・・・はは。これはまずいぞ。)

と龍之介が考えを巡らしているうちに小鈴がしびれを切らした。

顔をムッとさせ、睨みつけるように龍之介を見る小鈴を見ても子供に睨まれているようにしか見えないわけで・・

「龍之介さん!これで何回目ですか!?一度や二度ならまだ許せますが、・・私、もう我慢の限界です!!」

そうまくし立てて言いきった小鈴の顔は、スッキリしたようにも見えるが、やはりまだ怒っていて・・
そんな小鈴に火に油を注ぐように

「ちょッ!まてよ!一度や二度って、そんなことはないだろ!」

「い〜え。一度や二度でおさまるものではーーーーーー

          以下略


と最後は龍之介が謝り、その場はうまくおさまった。

「そうそう。龍之介様!いいことがあったんです!さっきも話しましたが、聞いていらっしゃらなかったみたいなので!!」

「うッ・・わるかったって!」

その反応を見て、満足げに笑ってから「こほん」とせきをして話し出した。

「実は、この前言った私の友達が2年ぶりに帰ってきたみたいなんです!!もう私うれしくって!」

声をはずませて言う小鈴は今まで見たこともないような満面の笑み。

(小鈴もこんなふうに笑うのか・・・。)

「よかったな。小鈴がそこまで言う奴なんだ、いつか会わせてくれよ。」

「はい!!」

俺はその小鈴の笑顔を見たときから、


いや、もっと前から・・・・
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