*約束はいつの日か*

□兄妹盃
1ページ/5ページ









ルフィ「ゴムゴムのぉ〜〜〜っ 銃(ピストル)!!ぶっ」


エース「だからおめぇは・・・何がしてぇんだよ!!」


ルフィ「どへ!」


『ルフィだいじょぶ!?』









ここはコルボ山。


只今エースとルフィが勝負をし、
ルフィがボロ負けした所だった。


ルフィは相変わらず

自分のゴムゴムの能力を生かしきれておらず、
攻撃が自分に当たっている。









サボ「一本だ、エースの勝ち!」


『にゃあ・・・どんまぃル、フィ』


エース「よしみそれどこで覚えた・・・?」


ルフィ「くっそ〜上手くいかねぇ!
  おれの考える通りになればお前らなんか・・・

  もっかいだ!!」


エース「ダメだ。一人1日100戦まで。・・・また明日な」


『ルフィー、また、負けたね』


エース「全くだ。よしみを見習え」











ルフィはまだエースとサボに勝ったためしがない。

エースは若干、呆れている。









サボ「ルフィは今日もおれとエースに50敗ずつ。
  おれとエースは24対26・・・。くっそー!」


エース「・・・よしみは?」


『にゃあ?』


サボ「よしみは・・・全勝。」


エース「げっ・・・」


ルフィ「よしみ強ぇーなー!おれも勝ちてぇ!!」


サボ「・・・よしみに勝てるのはまだまだだな。
  ・・・強すぎる」


エース「そうだな。強すぎる・・・」


『・・・にゃあ?』


「「エースが認めた・・・」」


エース「うっせぇな!認めちゃ悪ぃかよ認めちゃ!!
  強すぎるんだよ!!」


サボ「逆ギレだな」


ルフィ「エース怒ってるな」


エース「だからお前ら・・・『にゃあ・・・』?よしみ?」











よしみはなんと全勝。

戦い中3人は手も足も出せない状態だ。



今日は3人同時に、よしみと戦ってみた。

が、よしみは戸惑うこともなく勝った。



しかも殆んど素手なのだ。


たまに、ジャンプの威力を上げるために
風を使う等はあるが、もう殆んど素手だ。



そんなよしみの事で、
ちょっとした言い合いになっていると、

よしみが泣きそうな声で鳴いた。










『よしみ、の、せぃ・・・?
 よしみの、せい、で、みんな、怒って、るの・・・?』


サボ「えぇ!?違う!違うよ!!
  よしみが、すごいなって話だ!」


ルフィ「そうだぞ!だから泣くな!!
  いや、泣いてねぇか・・・落ち込むな!」


エース「別によしみを悪く言ってるんじゃねぇし、
  おれらは怒ってねぇ!大丈夫だ」


『・・・ほん、と・・・?』


「「「もちろんだ!!!!」」」










原因がわかり、3人は慌てて訂正する。


よしみのひ弱な落ち込んだ顔に、
ドキリとするも、元気を戻そうとする。


どんな人間も(特によしみは)笑顔が1番なのだ。







『よ、かった・・・!』


「「「////!」」」







コルボ山は大変過酷だが、4人を強くする。
今日もこんな平和な日々が続く。



そしてこの山の北にあるのが―・・・


グレイ・ターミナル(不確かな物の終着駅)通称ゴミ山"。




ゴミ山には、ゴミというゴミが溢れかえっており、

その更に北には街があるのだが、
強固な石壁があり・・・通れない。




大門"と呼ばれる門が唯一の通路になっていて



一日二度国中から集まった、大量のゴミが運ばれてくる。








「おお!ゴミが来たぞ!!!」


「行くぞ宝探しだ!!」


「食い物はどうだ今日は!!」







ゴミ山の人々は時々町へ行き、

再生物資を売り暮らしている・・・







「おいお前その荷物なんだ?」


「ワニ皮だよ 売りに行く。」






誰かが大門"をくぐり、中へ入ろうとする。

監視下のような者が、一度警戒していた。





この様にゴミ山の人々は暮らしているのだろう。

しかし町に住もうとは思わない。



―――みじめな思いなど、誰しもしたくないものだ


大門をくぐると、見渡せる歩道が広がり・・・








「お前達 夕刻以降ゴミ狩り部隊"が町に出る。
 命の保証はできんぞ!」








まだ少し、ゴミ山の悪臭の届く端町"へ出る。

端町"は、街の不良やチンピラ達が屯する場所








「オイ!!お前ゴミ山から来たろ」


「その荷物なんだ!?見せてみろ!!」








チンピラ達が、先ほど大門を通った者に、話しかける。

でもその者は・・・








エース「うるせぇチンピラ!!」


「あ・・・こいつら!!」








マントを勢い良く脱いでみれば、
そこには肩車をした、エース・ルフィ・サボ。


持っていた荷物からは、よしみが出てきた。




―――そしてもっと進むと‥‥‥小綺麗な中心街"




さらにその中心に、また高い石壁がそびえ、
その中には「王族」と「貴族」の暮らす高町"がある





この国の名は「ゴア王国」。





ゴミ一つなく東の海"で最も美しい国だと言われている


要らぬものを綺麗に排除したこの国は、
「隔離社会」の成功例ともいえる





ルフィの生まれたフーシャ村も、

半ば忘れられたように、この国に属している・・・





外からの順で言えば
フーシャ村、コルボ山、グレイ・ターミナル、
端町、中心街、高町だ。


そしてここ、ゴア王国中心街・・・





「食い逃げだァーーー!!!誰か捕まえてくれ〜!!!」


















次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ