*約束はいつの日か*

□舞台はドーン島ゴア王国。
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ザアアアアアアアアアアア・・・

天候は雨、雷。



ピカッ!・・・ゴロゴロゴロ・・・



降り止みそうにない雨の音。

その中に小さな小さな少女と複数の大人たちの声。









『ハアッ・・・ハアッ・・・ッ・・・』










5歳位の小さな少女は鬱蒼(うっそう)と食い茂った森の中・・・

いや、森を抜けたここは砂浜。



高い高い波が荒れる中、
少女は近くにあった小さな筏(いかだ)を見つけ、

荒れ狂う海の中それを投げた。












「待て!!戻ってこい!お前は俺達のペットだぞ!?
 ペットが俺達にたてつく気か!!」


『ッ・・・(恐い怖い、コワイ・・・!もう、いやだ・・・!)
 はあっ・・・ウェ、ザー・ッ、・・・トリップ!!』



ゴロゴロ・・・・ドガアアアン!!!








天候を使った攻撃。


それは荒れる天候の中、狂った事をいう男達に雷が落ちた。










『はあ、はあっ・・・!逃げ、たい・・・っ!』










5歳程の子供がやっと吐いた言葉。


それと同時に少女は筏に飛び乗り、
高い波の中揉まれるように進んでいった。










『うっ・・・ぁ・・・・・・・』









だが少女は突然くらりと揺れる。

何が起こったか、あったかは知らない。



けれど相当な疲労が一気に押し寄せ
少女は海へと溺れていった。













小さな小さな島で起きた小さな事件・・・。



いや、その小さな事件は後に、

世界を揺るがす大きな事件へと幕を開けた―・・・













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