ブック、自由主義法学書換の必要性、新しい世界のために、ブック、

秩序ある自由世界の建設のために、新しい法学理論定立が必要
1、 現在、世界の国を導く法学にはだいたい次のものがある。日本国憲法やアメリカ憲法、イギリス憲法、韓国憲法などの自由主義国の自由主義法学、中国などの共産主義国のマルクス法学、イスラム諸国のイスラム法学、がある。それに、日本には政官財癒着の中でそれらの利権を守る官僚法学がある。
2、マルクス法学は一党独裁で悲惨な結果に終わった。其の理想とする自由平等の夢は完璧に裏切られ、誤りが実証された。そもそも、マルクスの資本論が、空想から科学、として科学的社会主義を仰々しく唱えたが、自然科学を誤って社会事象にこじつけたものに過ぎなかった、このことが明らかになった。人類の壮大な実験が悲惨な結果をもたらした。
3、日本の官僚法学は政官財癒着の産物で富が政官財と一部既得権者に独占され、国民には平等分配されず国民は貧しい。完全な規制緩和を実施して一般国民も企業が自由に参入できるようにすることである。官僚だけが各種事業において正しいことができるわけではない。現在は「民」の力こそ大きく信頼できるものである。だから規制ははずして「民」の自主的な判断に任せたほうがうまく行くものだ。官僚は原価計算、経営感覚が無く親方日の丸で国の金をいくら使ってもいいんだと言う感覚が有る。これではたまったものではない。「民」の経営感覚の中で物事を進めたほうが安く良質のものとなることは間違いない。だから、官僚が作り上げた法に従っていては国の発展と国民の幸せを犠牲にしてしまう。年金の莫大なお金の「背任]とも思える資金の無駄遣い、道路一家の道路利権の独占、さも正しく国民のためだと合法的に徴収する許認可費用などの政官財利権はつぶさなくてならない。官僚法学は書き換えなくてはならない。彼らは自分の利益と地位の為に奸智に長けた行動を取る天才だ。彼らに国を誤らせてはならない。政治家が見抜いておればこんな酷いことにはならなかった。
4、日本は、70年代中ごろから、全ての社会分野で拝金主義という亡霊が覆いつくした。筆者は社会運動をしていたからこのことを肌で感じた。ある衆議院議員は、平気で10万円より100万くれる派閥のほうが良い、と言って憚らない。地方政治家も利権がらみで保守同士がにらみ合い、会派が分裂、こんな姿を日常的に見てきた。
5、次に自由主義法学の欠点と良い点を上げる。
 自由主義法学の基本は基本的人権と自由の保障である。それは人類が歴史において多く血を流して得たものである。歴史的には最高のものではある。しかし完全ではない。何が問題なのか。経済分野の自由保障である。今日の自由経済は資本主義という形態となっている。トクビルが資本主義は、私人の悪徳は公共の利益である、とその本質を見抜いている。要するに、欲望をもつ人間が多くの利益を得ようとぶつかりあいそのバランスの中で資本主義社会の秩序が達成できるというものである。食うか食われるかの争いである。こんな社会では人間は平穏に暮らせない。其の反省から、協定やら規制、社会保障というものが生まれた。それは良いとしても、所詮は間に合わせである。ポスト資本主義を学者が研究しているのも、欲望丸出しの資本主義に代わる経済システムを創ろうと言うものである。それは正しい試みであり、人類はこのシステムを一日も早く見つけ出さなくてはならない。
6、それには何を基本的に変えなくてはならないか。次にそれを考える。
後に続きます。

表紙を開く

解説を読む

作者に感想を送る

[TOPへ]
[カスタマイズ]





カスタマイズ