Sweet love

□好きだった
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青い空

今日も一日が始まる
あいつが死んだのに今日はこんなにも晴れていて一日が始まる


ウソつかないで

笑って…


あいつの言葉が頭から離れない

俺は嘘はついていない
ホントに好きだった
だから告白したのに…
あいつに伝わらなかった


もう、伝えることも出来ない
弟が好きで辛くて泣く日々をあいつが支えてくれた
そんなあいつの側は安心出来た
でも、好きだと伝えるのが遅かった




もっと…早く…
気づけば良かった

俺は墓の前で何度も泣いた


「ハイデリヒ…俺…ずっと…好きだった」

涙は枯れることなく流れていく…
涙が枯れることはないのだ



アルはそんな俺を黙って見ていてくれた

それから何ヵ月かして俺は少しずつ立ち直り今すべきことと向き合った


ここに持ち込まれた
あちらの世界の爆弾を破壊することだ


だから、今日この町を出る

だから、最後にハイデリヒのお墓にあいつの好きな花束を持って墓参りに来た


「ハイデリヒ、俺いくよ
いつまでも泣いてられないからな」

俺は今笑えているだろうか?








エド…ワードさん







えっ!!俺は振り返った
そこにはあいつがいた



「はい…ハイデリヒ!!」






エドワードさん
ごめんなさい



「どうして謝るんだ?」


僕はあの時真剣な告白を理解出来なくてずっと大切な貴方を泣かせていました

どうしても最後に謝りたくてここにいます




「さ…最後ってなんだよ?」



もう、こうして会えないと言う意味です
今まで泣いてるエドワードさんを黙って見ていました


それももう出来ません
そろそろ逝かないと行けませんから





「そうか…苦しめてごめんな」




僕の方こそ
それから、あの時言えませんでしたが






僕は、エドワードさんを愛しています





「えっ…でも、お前好きじゃないからアルと会わせようと…」




好きだから会わせたかったんですよ






俺は目から涙が溢れた



「そんな…俺…知らない」



ずっと隠していましたからね
泣かないでください





「だって、俺お前が居ないともう…」



大丈夫です…
僕はこれから貴方ともう一度会うために生まれ変わります


「えっ…」


でも、どれくらいで生まれ変われるか分かりません

人になれるかも…

だから、僕が好きなら待っていて…
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