Sweet love

□幼い君へ
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春の季節
どこもかしこも卒業や入学等で賑わっていた

「エド〜アル〜早く起きて着替えるのよ」

「うん…兄ちゃんも起きてよぉ」

「むにゃむにゃ…まだ眠いよぉ〜」

お腹を出して寝ているエドをアルは起こす

「今日から幼稚園に行くんだ〜兄ちゃんも起きて行くのぉ」


泣きそうなアルにエドは慌てて起きた

「分かった!!分かったから泣くな」

「うん!!」
すぐに笑顔になるアルになんだか騙された気分になった
「僕、顔を洗いに行くから兄ちゃんも早く着替えてよぉ」
「うん」

部屋の窓を開けるそよ風が部屋を包み込む
エドはパジャマを脱ぎ服を着替えるがまだ眠そうだ

「兄ちゃんはやく〜ご飯食べよう」
下の階で可愛い弟が呼んでいた。

「今、行くよぉ!!」

パタパタと階段を下りる
お母さんが作った美味しい朝ごはんがある
「「いただきまぁ〜す」」

パクパク モグモグ

朝ごはんを平らげていく

「ごちそうさまぁ〜」
「兄ちゃんまた牛乳残してる〜」

「牛乳…嫌い(汗)」
「エド牛乳飲まないと駄目よ」
「そうだよ、兄ちゃん大きくなれないよ」
いつものことだが牛乳は結局エドは飲まずアルか母のトリシャが飲むのでした(笑)


まぁ、それはさておき
初めての幼稚園に行く二人

「「いってきまぁーす」」

初めての幼稚園はどんなとこだろ胸をときめかせながら幼稚園へ向かう兄弟でした




「わぁーすっごい」
兄弟は初めての幼稚園に嬉しくなった面白そうな遊具やお友達

「エド、アルお母さん夕方に迎えに来るから
いい子にしてるのよ」

「「うん」」


「あら、エルリックさん
この子達ね」

「はい、ホークアイ先生
私の子供のエドとアルです
今日からお世話になります」

「分かりました」

「エドワードくんにアルフォンスくん
はじめましてリザ・ホークアイです
今日から一緒に幼稚園で遊びましょうね」

二人はペコリとお辞儀した

「君たちのクラスは…セントラル組ね
先生はハイデリヒ先生ね
挨拶に行きましょ」

「うん…」

「ハイデリヒ先生〜」


「はい。ホークアイ先生なんでしょう」

「今日からセントラル組に入ったエドワードくんにアルフォンスくんよ」



目の前には碧眼の瞳をした青年が僕らに微笑んでいた

二人は思わずみとれてしまう

「は…はじめまち…て」

「アル!?はじめましてだろ
もう、しっかりしないと恥ずかしいだろ」

「エドワードくんはしっかりしてるね
アルフォンスくん、初めてだから緊張しちゃったんだよね
大丈夫だよ
これからしっかりしていけばいいんだよ」


「はい///」

ハイデリヒは失敗したアルやしっかりしているエドを誉めた
そのせいか二人はすぐにハイデリヒ先生が気に入りいつも一緒だ

勿論沢山の友達もいた

おちゃめなウィンリィ
幼稚園の生徒には見えないくらいのキザなやつロイ
隣のホムンクルス組の意地悪エンヴィー
素直で可愛いロゼ
など

みんなは一人一人個性的で楽しいがエドやアルはハイデリヒ先生から出きるだけ離れたくないらしい


お昼寝の時間もハイデリヒ先生の近くで寝るし、お散歩もハイデリヒ先生と手を繋ぐ

ハイデリヒ先生もここまで好きになってくれて嬉しかった
そんな一日を過ごした


帰りの時間
二人の母トリシャが二人を迎えに来た

「エド、アル迎えに来たわよ
帰りましょ」

「ヤダ!!ハイデリヒ先生とまだ遊びたいよぉ」

我が儘を言うアル
エドは無言でハイデリヒ先生の服を掴み帰りたくなさそうだ。

「あらあら^^」

ハイデリヒも困った顔をしたがすぐに笑顔になり

「エドワードくんアルくんお家に帰ろ♪」

「ヤダヤダヤダ!!」

「また明日遊ぼう♪約束」
ハイデリヒ先生は小指を出す
エドもアルも小指を出す
三人の小指を絡める

「「「ゆびきり〜げんまん〜嘘ついたらはりせんぼん〜のぉま〜す、ゆびきった!」」」

「約束だよ」
「忘れちゃダメだよ」

「うん。約束だよ。またね」

二人はお母さんと手を繋ぎ夕陽の空へと帰っていった

ハイデリヒは見えなくなるまで手を振っていた
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