12/29の日記

22:58
小話…。
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*ある日の蟹山羊*



(キッチンで何か作っているシュラの姿を見つけ、近づいていく)
「何作ってんの?(シュラの肩に顎を乗せて抱き付き、手元を見つめる)」
『メンジャール・ブラン(抱き付いていたデスマスクを気にすることなく、鍋の中身を掻き混ぜる)』
「?(首傾げ)」
『アーモンドミルクに米粉でとろみを付けた食べ物…で、判るか?』
「…シチリアのジェーロみたいなもんか?」
『ジェーロのように型には入れないから、どうだろうな…(考え込む)』
「甘いのか…ソレ(鍋の中でとろみが増してきた白い物体を指差す)」
『いや。そんなに甘くないと思うぞ?』
「……(シュラの甘くないは結構当てになんないんだけど;)」
『味見…してみるか?(そう言って木べらを差し出す)』
「……(木べらに付いている白い物体を指で掬い、口に運んだ)」
『どうだ?(…甘くないと思うが、デスマスクには甘いだろうか)』
「…こういうの、俺好きだわ。うん」
『ッ…そうか!(珍しい返答に驚きよりも嬉しさが込み上げてくる)』
「シナモン入ってる?」
『ああ。あと風味づけにレモンの皮を入れて軽く煮てある』
「アロス・コン・レチェに似てるな。あっちはすげぇ甘いけど」
『甘いという割には、アロスは食べるじゃないか(実は前から不思議だったから訊ねてみる)』
「甘いけど、アレはいいんだよ。素朴っていうか…手が込んでない所がいい(そう言いシュラに凭れかかる)」
『そういうもんか?(デスマスクの重みを受け止めつつ、空いている手で頭を撫でた)』
「うん。そう(大人しく撫でられる)」
『器に盛って、冷蔵庫で冷やしたら出来上がりだ』
「…そのまんまでも美味いと思うけど」
『冷やした方が絶対に美味い(ここは譲れない)』
「あ、そう(食べ物に関しては、ホント拘り持ってるよねシュラは;)」




*あとがき?*

先日。シチリアのお菓子の本を買いました。で、お菓子ネタ。でもシチリアのお菓子じゃないのが不思議;
シュラが作っているのはカタルーニャ地方の伝統菓子。今日私が作ってたヤツ(笑)出来たての温かいのも美味しいよ?私は好きvほんのりとした甘さとシナモンの風味が良い♪でっちゃんも本当は甘いものはそんなに嫌いではないと思う、お国柄的に。ただ、個人的な味覚でシュラの甘党には付いていけないんだと思う、うん。
アロス・コン・レチェは…まあ日本人だと拒絶反応出る方多いかもね。お米を甘く、しかも牛乳で炊くってにの;
ちなみに私はこれも好きです。

しかしまあ、食べ物ネタしか思いつかんのか自分よ?(苦笑)

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