Creating the World
□最終話
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退屈だ。
真姫が学校は楽しい場所とか抜かすからここに来てやっというのに楽しさなど微塵も感じられない。
なんだあの数字の羅列は。
なんだあの記号の羅列は。
なんだあのアルファベットの羅列は。
頭が痛くなるだけだ。
そう思ったからこそ剛は今誰も使わない屋上にいる。昼前に来て、午後の授業はもちろんサボる予定だ。どうせ授業に出ても寝るだけなのだから先生の言葉でうるさくないこの場所にいることは悪くはないだろう。
いつしか剛はそこで寝てしまった。
目を覚ました時、歌が聞こえた。
正確には歌が聞こえたから起きた。剛は屋上のさらに上の給水官のある場所で眠っていたので今歌を歌っている少女は気が付かなかったのだろう。
「歌、うまいな」
声をかけた自分にも驚いたがそれ以上に声をかけられた少女の反応の方に驚いた。
「ちょ、聞いてたの?」
「うん」
「マジ?」
「マジ」
「あぁぁあぁぁああ……」
声にならない声で彼女は崩れ落ちた。
面白い奴、発見。
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