Creating the World

□11話
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「はっ」

なんと鮮やかに答えたものだろう。迷いもなく、真っ直ぐに。

「はっはははははは!」

あぁ、勝てるわけがなかった。

純粋な思いを千年も持ち続けたその少女の固い気持ちに比べれば、自分の決意など紙よりも薄いものだ。

「……あぁちなみにあなたの余命はあと一年と三ヶ月です」

「ちょっと待て!」

笑われたのをよしとしなかったのか香はさらりと死の宣告をした。

「門番に選ばれたのです。なるべく早い着任を望むというならこの場で行いますが」

「待てと言っている。某はまだ受けるともなんとも言ってない」

理不尽に決められたことに対して文句を言う。

「そんな権限はあなたにはありません」

言い切った。逆らえば死ぬので檻は逆らえないのでそれ以上は言わなかった。

「…まぁよいか」



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