レジェンズ
□第1話.日本からニューヨークへ
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ある日のこと。
「シローン負けるなー!頑張れー!!」
テレビに夢中になっている友達は、春美の存在を忘れて画面にむかって応援をしている。
『そんなに面白いか・・・?』
「面白いよー!!春美にはなんでわかんないかな、レジェンズの魅力が」
『まあ、オレはアニメ自体あんまり見ないからな』
「勿体ないなあ、アニメ面白いのに」
『ま、いいや。飽きたから帰るか』
「バイバーイ」
ポトッ
『ん、雨か?』
空から雫がおちた気がして、見上げたがすがすがしいほどの綺麗な晴天だった。
『気のせいか・・・それにしても綺麗だな、空。ちょうど良い木があるから昼寝しよっかな』
―――――――・・・
サワサワサワ
ちょうど良い風が吹き、木や草が揺れるおとで深い眠りから浅くなり、目が覚めた。
『ん・・・そろそろ帰んなきゃな。あれ?』
気付くと、見覚えのない景色が一面に広がっていた。
『ここは、どこだ?』
横を向くと湖があり、森のような場所で寝ていたようだった。
『こんなとこで、寝てたっけ・・・?』
森から街にぬけると自由の女神らしき像とブルックリン橋のようなものがあった。
『・・・日本に自由の女神のような像やブルックリン橋に似た橋なんかあったか?ニューヨークにしかないよな・・・っということは』
『ここはニューヨークなのか!?なんで!?』
混乱しているなか、あることに気付いた。
『どうやって生活しよう・・・』
とりあえず、生活するためにどこか建物を探したが廃墟らしき建物はどれも鍵が掛かっていて入れなかった。
そこで、近くにあった古い時計の塔の存在に気付きよく見ると入れそうな通路が見えた。