SS3
□流れるままに
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気づいてしまった気持ちは収まることを知らない。
溢れ出して私を追い詰めるだけだ
冷んやりとした廊下に座って体操座りでうずくまる。寄りかかって居る壁は少しだけ生ぬるかった。
水が大量に落ちる音はゲリラ豪雨という奴。
遠い世界のあいつを思って私はこんなにもめちゃくちゃになっていく、心は雨に濡れてぐちゃぐちゃなんだよ。
床の埃を指で拭って吐息で飛ばした。
こんな風にアッサリとこの気持ちを拭い去ることができたなら、こんなにも簡単に吹き飛ばすことができるなら…。
「もうどうでもいいや」
本当はそんなこと思っていないくせに。どうでもよくなれたら良いのに。
好きを認めてしまったらもうどうにもできないよ
雨漏りなんてしていないのに膝小僧にはシトシトと雨が零れ落ちた。