SS4
□すきなひとと。
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23:00
脳内にひらめいた良いことを実行しようと万事屋へ向かう
23:30
とっくの昔から玄関に立っていたが少しの迷い
23:31
勇気を出して声をかける
いつものように、気だるそうに
「ごめんくだせェ」
相手からの反応はない。
「失礼しやすよ」
無言も返答と受け入れズカズカと万事屋の中へと侵入した。
風呂上がりであろう天パと出会い、口を開く
「ちょっとチャイナ貸してくだせェ」
23:35
万事屋の空気が凍る
「待って、何時だと思ってるの?良い子は寝てる時間だよね?神楽ちゃんもう寝ちゃってるから、ね?沖田くんもさ、まだまだ子供なんだしお家帰ってクソしてマヨラーと寝なよ?ね?」
「チャイナ連れ帰ってクソしてゴリラと寝やす。じゃ、そういうことで」
ちょっと待てと制止させようとする銀時をよそに沖田はまるで住民であるかのように真っ直ぐ寝室へ進み、よだれを垂らして寝ている神楽を肩に担ぐ。
神楽は熟睡中のようで目覚める気配はない。
慌てふためく銀時なんてもろともせずに2人万事屋を後にした。
23:40
あまりにも潔く神楽を手に入れることができたので少しの動揺と幸福感を得る。
「なぁ、どこ行きてェ?」
「…好きにしたら良いだロ」
たぬき寝入りの神楽に声をかけて、答えに笑う。
「ラブホ?」
「ふざけんな」
24時まであと20分を切っていた。