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□頭いっぱいの寂しいを君に知られる前に
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いつも喧嘩してる公園
時々出会う駄菓子屋
道端であったり、遊び場であったり
何かしら沖田と神楽は関わりを持ちながら毎日すごしていた
「久しぶりアルな」
それは毎日続いていたはずの事なのに、最近ではお互い影を見たことすらなかった
「仕事でちょっと忙しかったんでさァ。だから今日は息抜きデー。邪魔すんなよ。ガキは川で遊んでなせェ。」
会えば喧嘩
それは今日もだ。
口喧嘩からはじまれば
自然と手が出てくる
先に仕掛けたのは神楽
「ガキにガキ扱い、されたくねぇんだヨ!」
傘をさしたまま勢い良く飛び上がり飛び蹴りをかます
沖田はその足を掴んでそのままひっぱった
「痛ったいアル!」
「はん!ざまぁねーな。」
「うーらぁあ!!!」
今度は掴まれた足を軸にしてまた蹴りの姿勢に入ると
バランスを崩し沖田の上に落ちて行った
「いってー。こんのバカチャイナ!重たいんでィ!降りろ!」
「ふっふっふー。神楽様はチョー軽いし、お前私の事好きだもんナー?ラッキーな事故だロォ?あー気持ち悪いアル。変態ロリコンからさっさと離れよーっと」
「自意識過剰なんでィ。誰がお前なんか!!」
沖田を踏みつけながら離れて隣に座る
沖田と神楽の距離は人一人分くらいだった
「ふん…。私は、すこーし!ほんのちょーっとだけど…、お前の事探してたアル。ほんっとーに気が向いた時だけアルケドな!!」
勘のいい沖田じゃなくたってわかりやすいセリフと様子にクスッと小さく笑った
「うわー、何ですかィ?それ?ドン引きでさァ。」
「はぁぁぁぁあ!?だから、ほんっとに1秒…いやいや、一瞬だけアル!酢こんぶ奢らせようと思っただけアルー!!!」
頭いっぱいの寂しいを君に知られる前に
((好きって、言いたい。))