SS2

□確かな光
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※結婚してます。子どもも居ます。



隣りに居る事が当たり前だったあの時から
何時の間にか
本当のトナリに寄り添うようになった
それはコセキの話なのか
セイシンテキな話なのか
どちらともの話なのかは二人自身もよくわかっていないようだったが



「沖田、お腹減ったー!」



「待てィ!ちょっとこっちも忙しいんでさァ!!」



沖田はちょうど赤ちゃんに哺乳瓶のミルクを飲ましてあやしている時だった



「ちょ!!起こしてくれたら良かったのに!」



子どもが泣いていた事を悟った神楽は駆け寄った
壊れないようにと包み混んでいる沖田に少し安心感を覚え微笑む



「すっかりパパ、アルな」



「我が子が可愛いのはみんな一緒、てねィ?」



クスクスと笑う神楽を尻目に赤児を見守る沖田の目は本当に優しかった



「じゃ!私がご飯作るアル!」



「お前は卵かけご飯ですらうまく作れねぇだろーが。」



「でもお腹減ったアルー!!」



「はいはい、じゃあ交代でィ。」



沖田が赤ちゃんからミルクを離すと
うるうると今にも泣きそうな顔にかわる赤ちゃん
神楽はそんな赤ちゃんが愛しくて愛しくてたまらずそっと抱きしめる

ちゃんと渡し終わると沖田は名残惜しそうにキッチンに移動して行った



「はやく沖田の料理食べれるようになりたいアルなー」



赤ちゃんに話しかけながらミルクをやる神楽は母親そのもので

夫婦なんだなーっと実感する



「離乳食も作れるようになんねーとだねィ。」



「うわー。楽しみアルな。」



クスクスと笑い合う家族には
眩しいくらいの素敵な未来が見えているようだった。



確かな光

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