SS2

□何度目かの告白
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ねえ、何回好きって言ったら君は認めてくれるの?



「チャイナ」



ムッとした顔で振り向く神楽にずいっと顔を寄せる沖田
そこは廊下で人通りはそんなになかった
2人きりと言っても過言ではない状況である



「好き」



「何回目アルカ?」



めんどくさそうに振り返ると沖田に蹴りをくらわせる神楽
沖田はそれをひょいっと何食わぬ顔でよけると距離を縮めて神楽が暴れないように壁に押しやった



「はっきりした返事くれないからでさァ。」



「毎回嫌いって答えてるだローガ!」



暴れそうな勢いで沖田に食い付く神楽は少しだけを頬をあからめていた



「その反応、照れてるようにしか見えねェんでィ」



「とんだポジティブ思考アルな」



諦めたのか、神楽があまり抵抗もしなくなったのを良いことに顔を近づける



「何アルカ…?」



「いや、可愛いなぁと思ってねィ。」



いつもは言わないセリフに動揺してるのがまるわかりの神楽
そんな神楽の動揺が沖田を煽ってばかりいた



「好きって認めろよ…。」



クスリと笑う沖田にギュッと抱きしめ返す神楽は真っ赤になって居ることはわかるが顔を隠してしまっていた



「いてぇし」



ミシミシいいそうな勢いで抱きしめるのは神楽の照れ隠し
そんなのはわかっているからまた嬉しくなってしまう



「好きって言ったら…これからどうなるアルカ…?」



「それは…」



沖田は神楽を少し離して耳もとで囁いた



それはね、


何度目かの告白



「言ってみてからのお楽しみでィ。」

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