短編

□高尾君に同情
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「緑間くんて変わってるよね」



突然話を振られたが、ただ曖昧な返答しか出来ない。



「だっていつも変な小物持ってるじゃん?理解しがたいって言うかさー」



へぇ…とまた曖昧な返答をする。変わってるも何も彼を一言で表す漢字を一つ選べって言ったら、言われた全員が全員《変》の一文字を迷いなく書くことでしょうに



私はひしひしと、毎日体感している訳だが…



「名前って、緑間くんと面識あるよね?ねぇねぇ、どんな人なの?」



そりゃあのお方には、近寄り難いオーラがあるというか、関わりたくないというか。まずどんな人物なのか把握してからじゃないと、話し掛け難いよねー



さっき貴女が言った通りの変わった人だよ?と返せば、



「見たままじゃないのー。身長も高いしスラーってしてるから、一回くらいは話してみたいんだよね。緑間くんと」



確かに、近くで見れば普通にカッコイイと言えない代物ではないが。止めといたほうが良いよ?とアドバイスをする



「なんでよ?」



理由は色々あるけど、まぁひとまず止めておけ、としか言いようが無い。



これが放課後の教室での、私と友達のやり取り
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