大空の彼方
□ふりょう君との邂逅
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「はあ、はあ、は・・・・っ」
違う、ちがう、チガウ。
ちがうんだ、こんなハズじゃない。
眉をはの字にゆがめながら、鬼気迫る様子で走る千鶴の姿を、校内にわずかに残っていた生徒たちが驚いたように振り返っていく。
いつもの余裕なんて、千鶴にはなかった。
〈・・・・・・・・・んだろ〉
「ちがう」
〈お前は・・・・・・・・・・・・んだろ〉
「ちがうんだ」
〈・・・・・・・・ずっと、待ってたんだr〉
「ちがう!!!!!」
落ち着くんだ。
落ち着け。
落ち着かないと、
ぼくは