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□オレ、もっと強くなりたいです
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『行ってきます』
いつも通りの笑顔で、いつものように手を振った準太君。
無情にも天は桐青を見放した。
夏の県大会、初戦の相手は西浦高校。
私はきっと、勝ってくれると思っていた。
過信だった。
結果は５対４で西浦高校の勝ち。
雨脚が強くなってきた。
私はそろそろと部員のみんなを探したらちょうどバス待ちだったみたいで。
「――――バンビ、さん」
準太君と目があった。
「じゅんたく…」
彼はゆっくりと私の方へと歩いてきたと思ったら、
そのまま私の肩へと頭を埋めた。
「……バンビっさん……」
「…うん」
「オレ…オレ…」
「…頑張ったよ、準太君は頑張ったよ」
「…オレ、もっと強くなりたいです」
そう言って涙を流さないで泣いた。
⇒負けてしまったよー！
次で終わりです、さびしいなー
お題配布元「確かに恋だった」