▼暗闇に差し込んだ光は。

□5章
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『幽助全く起きない…』








ぺちぺちと幽助の頬を叩きながら






『蔵馬が断然勝ってるね』






嬉しそうに戦闘を目で追う名無しさん。




「…いや見ろ」






飛影が真剣な眼差しで指差す方には






『…え?』





ロトの攻撃を受ける蔵馬。




「オイオイ 何でだよ?!」




分からない といった表情で叫ぶ桑原。




ロトが蔵馬に何かを呟くと蔵馬は奴の言いなりになり一方的に攻撃をされる。




ピシッ





「ああ?!ささやかな抵抗か?!
いいか。これからは少しでも奇妙な素振りを見せたら…」









『卑怯だね。それに、馬鹿』







またしても何かを呟き、今度は手にあるスイッチを押すマネをするロトに軽く呆れた顔で笑う名無しさん。





「へ?何がだ?」





『勝負は付いた。聞いてた通り、頭いいね蔵馬は』






状況を把握した名無しさんは、“頼もしいなっ”と笑った。




と同時に





「死ね」





蔵馬が小石を投げつけた時、ロトに埋め込んだシマネキ草が彼の言葉で 体を突き破った。






「皮肉だね… 悪等の血の方が綺麗な花が咲く」






セリフを残しチームに帰る蔵馬を迎えて





『やっぱり格好いいね蔵馬。』






フフッと微笑む名無しさん。






「ありがとうございます。ところで…次は…」
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